2020.02.14
働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第25回
有識者が明言「日本企業はRPAを全然使えていません」
著者 Bizコンパス編集部
RPAで成果を出す企業には○○と○○がある
このように、PRAを導入しても大半の企業が期待外れで終わる一方で、高い成果をあげている企業もあります。たとえば、「業務プロセス改革」と「推進組織の設置」を実施している企業の半数が、「20%以上削減できた」と回答しているといいます。
ここでいう「業務プロセス改革」とは、業務量を分析し、導入効果の大きいポイントを明確にした上で、RPAを適用していくことを指します。もう1つの「推進組織の設置」とは、既存事業のデジタル革命(デジタルトランスフォーメーション、DX)を推進していくための組織を、企業内に設けていることを指します。
安部氏は、特に「推進組織の設置」が重要であることを指摘します。・
「従来のシステム部門で、RPAによるデジタル改革を進めるのは無理があります。推進組織が設置されていれば、組織が経営層から経営課題を受け、その対応策を各部門に報告・相談するという役割を担えます。
RPAを成功させるためには、改革推進の組織を設置したうえで、投資対効果の高い業務を選定し、全社で業務改革に取り組むことが大切です。それらを実行することで、ようやく真の働き方改革につながるのではないかと思います」(安部氏)