2020.01.29
働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第24回
“ロボットづくり”は本当に簡単なのか? RPAのリアル
著者 Bizコンパス編集部
ロボットを作った後の「管理」は大丈夫なのか?
とはいえ、いくら簡単にロボットが作れるからといって大量に作ってしまうと、今度は管理がしづらくなるという問題も発生します。
RPAは、業務時間外であっても、24時間、365日いつでも稼働できる点が特徴ですが、WinActorのような個々のパソコン上で実行されるスタンドアロン型のRPAの場合、RPAが現在も実行中なのか、それともすでに処理が終わったのかを確認することは、簡単なことではありません。RPAの稼働状況を確認するためには、作業者のパソコンを個別にチェックする手間を伴います。業務時間外にRPAを稼働させて業務を効率化したとしても、進捗の確認ができないのは非常に不便です。
さらにRPAによる作業が終わった後も、作業結果のログをチェックし、適切に処理が行われたかどうかを確認する必要があります。しかし、1台ならともかく、何十台ものパソコンでロボットを起動した場合、すべてのログをチェックするのは困難です。管理者の負担は大きなものになります。
こうした事態を防ぐために、NTT Comが提供する『WinActor for Salesforce over VPN』では、ロボットの管理をしやすくするツールが組み込まれています。
「WinActor for Salesforce over VPNでは、個々のWinActorのログがSalesforce上に蓄積されるようになっています。管理者は自分のパソコンからSalesforceをチェックするだけで、作業者全員のWinActorの実行状況を一元的にチェックできます。
このほかにも、作業が完了するとメールで管理者に通知を行う仕組みや、リモートでWinActorを実行する機能もあります。なおSalesforceのライセンスはWinActor for Salesforce over VPNに含まれているため、ユーザーが別途負担する必要はありません」(佐竹良介氏)