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“ロボットづくり”は本当に簡単なのか? RPAのリアル
2020.01.29

働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第24回

“ロボットづくり”は本当に簡単なのか? RPAのリアル

著者 Bizコンパス編集部

 業務を自動化するツールとして、「RPA(Robotic Process Automation)」があります。

 RPAは、パソコン上のさまざまな作業を、ソフトウェア型のロボットが、人に代わって自動で作業してくれるツールです。現在、さまざまなRPAツールがリリースされており、多くのサービスにおいて「難しいプログラミングを使わず、ロボットが開発できる」ということが謳われています。

 しかし、RPAをまだ使ったことがない人からすれば、いくらソフトウェア型とはいえど “ロボットを開発する”という作業は、そう簡単にはいかないようにも思えます。

 RPAで“ロボットを開発する”というのは、一体どういうことなのでしょうか?本当に、簡単に作れるのでしょうか? 今回は、2019年12月9日に東京で開催されたイベント「RPA DIGITAL WORLD TOKYO 2019」で行われたNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)のセミナーから、RPAにおける“ロボットづくり”の現実を紹介します。

ロボットがプログラミングなしで作れる理由

 RPAは、冒頭で触れたように、難しいプログラミングを使わず、ロボットが開発できることを謳ったサービスが多く見られます。もしそれが本当であれば、特にプログラミングのスキルをもっていない現場のスタッフであっても、ロボットの開発が可能になるため、外部のシステムインテグレーターや、自社のIT部門に頼ることなく、現場主導で業務改善を進められることになります。

 なぜRPAでは、簡単にロボットが作成できるのでしょうか。セミナーに登壇したNTT Comの川崎啓介氏は、NTTグループが提供するRPAツール「WinActor(ウィンアクター)」を例に解説します。

「WinActorでは、ロボット作成の際の操作にGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を採用しているため、ロボットの動作を記述した『シナリオ』が、マウス操作だけで作成できます。

 管理画面には、Windows上で操作可能な自動化機能がアイコンで表現されており、それをドラッグ&ドロップするだけ。しかも、専用のソフトウェアをインストールすることなく、Webブラウザ上で動作します」(川崎氏)

 たとえば、取引先の住所を自動でExcelに転記するようなシナリオも、WinActorを使えばプログラミングスキルをもっていない現場のスタッフだけで簡単に作成できます。たとえば「東京都千代田区大手町□丁目△番〇号」といった住所のデータも、自動的に都道府県や市区町村、番地に分割し、Excelに転記できます。

 WinActorに任せられる作業は、こうした単純なデータの転記だけではありません。郵便番号が不明な場合は自動で調べて補完したり、メールに添付されたExcelファイルから、データを自動的に抜き出すことにも対応しています。

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