国内・海外に広くビジネスを展開する企業にとって、テレビ会議は遠隔地との意思疎通や情報共有を図る上で、非常に重要なコミュニケーション手段です。2輪車・4輪車に搭載される幅広いシステム製品をグローバルに製造している株式会社ケーヒン(以下、ケーヒン)は、テレビ会議システムを10年ほど前から本格導入していますが、パフォーマンス不足や通信の遅延、運用負荷の増大など、いくつかの課題が浮上していました。同時に、近年導入したSkype for Businessとテレビ会議システムの相互接続を行いたいという要望もありました。同社はどのような手法で課題を解決し、相互接続を実現したのでしょうか。
「当社では、約10年前から据置型のテレビ会議システムを本格導入しています。オンプレミスで構築したMCU(Multipoint Control Unit:多地点接続装置)を介して各拠点の接続を行っていましたが、近年テレビ会議数が急増するに従い、同時に多数の会議が開催された場合、MCUのパフォーマンス不足により、共有コンテンツの切り替えにかなりの時間を要するようになったのです。4〜5秒で画面が切り替えられればまだよいのですが、10秒を大きく超えるケースもあり、各拠点から少なからずクレームが寄せられていました」