働き方改革によって、時間や場所を選ばない働き方が広がっています。子育てや介護をしながらでも働ける在宅勤務や、外出先・出張先のスキマ時間を利用してカフェやホテルなどの好きな場所で作業ができるリモートワークを導入した企業も多いでしょう。
しかし、オフィスと勝手が違う環境では、場合によって仕事の生産性が下がってしまうこともあります。これを解決するのがITツールによる「映像の活用」です。「働き方改革で生産性を下げない」映像の活用法について解説します。
ビデオ会議は、在宅勤務やテレワークに欠かせない
対面でのコミュニケーションがとれない在宅勤務やリモートワークにおいて欠かせないのが「会議」への対応です。最近ではコストを抑えて導入できるクラウド型の「ビデオ会議サービス」が登場しており、スマートフォンやヘッドセットがあれば、自宅や外出先からでも会議や打ち合わせに参加できます。
ビデオ会議サービスの代表格は、Office 365の「Microsoft Teams」、G Suiteの「ハングアウト Meet」です。すでに多くの企業でOffice 365やG Suiteが利用されており、在宅勤務のスタッフを含む社内会議で利用している企業は少なくありません。最近では、移動時間を省けたり、出席者の時間調整がしやすくなることから、社内だけでなく顧客や取引先など社外との会議や打ち合わせでもビデオ会議で実施したいというニーズも高まっています。
しかし、ここで生じるのが「異なるビデオ会議サービス間が接続できない」ことです。Microsoft Teams、ハングアウト Meetは、基本的に同サービスでの接続が前提となるため、顧客や取引先が別サービスを使っている場合はビデオ会議を行えません。
そのため、このような不便を解決するサービスも登場しています。たとえば「Arcstar Video Conferencing Arkadinタイプ」は、相手がどのような会議サービスを利用していても、簡単な操作で接続することができます。
パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット、電話でも会議に参加することができるため、自宅や出張先のホテルではパソコン、外出先からはスマートフォンを使うなど状況に合わせてデバイスが選べます。会議をボタン1つで録画することもできるため、映像を会議に参加できなかった人に共有することで、業務の効率化を図ることもできます。