於保氏は、「連絡とれるくん」の効果はセキュリティ面以外でも顕著に出ていると評価します。
「これまで、教室や先生などの連絡先情報はPCや紙ベースで管理していたので、社員が異動した場合には、新しい担当の教室60~70拠点の連絡先情報を各自がスマホに登録する必要がありました。当社は比較的異動が多いこともあり、稼働の負担となっていました。
しかし、連絡とれるくんなら一括管理できるので、管理者が権限の変更を行うだけで、連絡先の同期が完了、手間も削減されました。一度、スマホと連絡とれるくんを使うと、従来の住所録にはもう戻れないと言う社員もいます」
電話番号など先生方の連絡先の確認はもちろんですが、社員が教室を訪問する際に重宝しているのが、地図アプリとの連動です。
「これまでは、住所情報を地図アプリに手動で入力して検索していましたが、連絡先の住所を押すと地図が立ち上がるため、教室を訪問する際に役立っているという声が多く上がっています」(於保氏)
さらに於保氏は全社、拠点内、部署内など複数の連絡先情報を設定できる点、柔軟に閲覧権限が設定できる点も評価しています。
「全社版、リージョン版、県内版など、今後の事業方針に合わせて多様な連絡先情報を設定できることも大きな強みになると考えています。さらに将来を見据えた際には電話だけではなく、メールやビジネスチャット、Web会議といったさまざまなサービスと連携してアドレスなどを一元管理できることも大きな魅力でした」
また、同社は約1,800台の社用スマホに対して「連絡とれるくん」の導入を決めましたが、導入後は社員から使い方に関する多くの問い合わせがあるかもしれないと予想していました。
「アプリのインストールやログインの操作に関する問い合わせが僅かにあったものの、ログイン後の操作に関する問い合わせは殆どありませんでした。マニュアルを読まなくても直感的に操作できる使い勝手の良さも評価しています」(於保氏)
とはいえ、まだまだスマホを軸に据えた取り組みは始まったばかりです。於保氏は、さまざまなコミュニケーションツールを活用した未来型の働き方に、これからも挑戦していきたいと考えています。
すべては子どもたちの「学び」による成長のため、子どもたちを指導する先生方の教室を発展させるため。それらを全面的にサポートする社員のスキルアップを図るために、公文教育研究会の挑戦は続きます。