これまで述べたように、サイバー攻撃のターゲットは、既存のITシステムだけでなく、IoTや産業用制御システム、さらにはビルシステムなどの領域にまで広がっています。
このような背景から、西澤氏はこれからのサイバー攻撃対策として、従来のネットワークセキュリティに加え、クラウドセキュリティやインフラストラクチャセキュリティ、そしてIoT/OTセキュリティという、4つの領域への対応が必要になると語ります。
「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業が増え、業務がデジタル化されれば、当然のようにクラウドを使うようになるでしょう。また、現在のインフラストラクチャは無線の占める割合が増えており、有線に比べると脆弱な面があり、どのようにして守るかも課題です。IoTやOTについても、先に述べたようにサイバー攻撃の対象となります。セキュリティ担当者は、これらすべての領域をケアできるようにしなければならないでしょう」
