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ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?
2021.06.16

セキュリティ対策に求められる新たな視点第24回

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

著者 Bizコンパス編集部

導入の決断からわずか4カ月で全社での運用がスタート

 そこで同社は、ユーザー利便性を損なわず、運用負荷も少ないソリューションとして複数製品を比較。選定したのが、完全書換方式によってインターネット分離を実現し、独自の無害化技術を備えたMenlo Securityでした。

 「Menlo Securityを選んだのは、独自の無害化技術によってWebからの脅威を確実に排除できるためです。従来のシステム構成を変えるのではなく、経路の途中に追加するだけということもポイントでした。クラウドサービスのため初期コストや社内での運用管理も最低限に抑えられ、我々の考える『スマート』かつ『シンプル』なシステム構成を実現できることも理由となりました」(宮腰氏)

 クラウドサービスとして提供されるMenlo Securityは、ユーザーがWebサイトにアクセスする際、経路の途中で無害化処理を行います。具体的には、Webサーバーから受診したHTMLファイルの中身を完全に書き換え無害化し、Webコンテンツを正常に見られるように再構築してWebブラウザに送信します。ユーザーが利用しているWebブラウザは、Menlo Securityから送られてきた無害化されたHTMLファイルを画面上に表示します。

 同社では、2019年末にMenlo Securityの採用を決定し、PoCでHTMLファイルの書き換えによる「無害化の汎用性」や「変換速度」を確認。2020年7月より導入作業を開始しました。

 Menlo Securityの導入を支援したのは、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)です。ネオファースト生命ではNTT Comのインターネット接続サービスなどを利用しており、アクセス経路やネットワークなどを含めたワンストップでのサポートが期待されていました。加えて、NTT ComはMenlo Securityの導入実績が豊富だったことから、PoCから契約、稼働まで4カ月で導入が完了したといいます。

 「2020年の10月1日から正式な全社運用をスタートさせましたが、直前の1カ月は検証を兼ねた先行利用に費やしたので、実質的な導入期間は3カ月です。

 その頃にはもうコロナ禍への対応策としてテレワーク化の推進も不可欠となっていましたので、テレワーク向けの機能を当社の業務フローでどう使うのか、そのためのMenlo Securityの設定やカスタマイズ、ネットワークの定義や調整などについてNTT Comと相談をしながら2カ月かけて実施しました。

 NTT Comでは、ネットワークを起点としたサービスを多角的に展開しています。テレワーク環境をつくっていく上でも、シンプルでスマートにという我々の求める要件に応じたソリューションやセキュリティ、ネットワークといったことをまとめて相談できることがありがたかったです」(遠藤氏)

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