NTT Comでは、このTaniumを組み込んだエンドポイントマネジメントソリューションを、すでにいくつかの企業に導入しています。
ある製造業のケースを見てみましょう。その企業では、国内だけでなく、APACに展開している海外拠点も含めてセキュリティを強化したいと構想していたものの、エンドポイントの数は5,000もあり、Windowsのパッチ配布に頭を悩ませていたといいます。
「この企業に対し、NTT ComではTaniumの導入を支援した上、運用サポートも行っています。具体的には、Taniumで管理対象となっているPCや、エージェントがインストールされていないエンドポイントの台数、パッチの適用状況などを月次でレポートしています。
さらに、日本語にも英語にもした24時間365日受付のヘルプデスクサービスも提供しています。NTT Comのヘルプデスクサービスは、日本語と英語のほか、中国語やタイ語、ベトナム語、マレー語(ムラユ語)にも対応しているため、グローバルにヘルプデスクを提供したいといった場合にも対応可能です」(齋木氏)
流通業を営む別の企業からは、「まずはサーバーだけをTaniumで管理したい」という要望を受けたといいます。
「その企業では、運用しているサーバーでインシデントが発生し、至急セキュリティを強化したいとのことで、Taniumの導入を支援しました。サーバーはWindows Serverだけでなく、LinuxやAIXなどもありましたが、Taniumはそうした汎用OSであれば管理可能であるため、導入に至りました。
我々NTT Comは、クラウドからネットワーク、そしてエンドポイントの3つの層に対してセキュリティソリューションを展開しており、点ではなく面でセキュリティ強化の支援が可能です。セキュリティ機器の運用についてもサポートできる上、高度な知見を持つリスクアナリストがセキュリティ監視を行うマネージドセキュリティサービスも展開しています。トータルでセキュリティサービスを提供できることが強みと言えます」(齋木氏)
近藤氏は最後に、Taniumを導入することの大きなメリットの1つとして、企業の『サイバーハイジーン(衛生管理)』ができる点を指摘しました。
「人間がウイルスの感染を防ぐ際にマスクや手洗い、うがいを徹底するように、端末においても、パッチが端末に適用されているのか、端末が正しく使用されているのか、などといった“衛生管理”に取り組むべきです。エンドポイントの状況を適切に把握してリスクを可視化し、迅速に対処するだけで、サイバー攻撃を防御できる可能性は高まります」(近藤氏)
PCやサーバー、タブレットやスマートフォンなど、IT端末の数が増えれば増えるほど、端末の管理はしづらくなります。そこで生まれた小さなセキュリティホールが、悪意のある第三者に狙われる可能性は十分に考えられます。
ビジネスのDX化を推進していくのであれば、それを支える端末の管理も、TaniumでDX化してみてはいかがでしょうか。