クラウドサービスの積極的な活用やモバイルデバイスのビジネス利用、あるいはIoTへの取り組みなどにより、企業のIT環境はますます複雑化しています。こうした背景から、あらためて問題として浮かび上がっているのがセキュリティです。IT環境が複雑化すれば、それだけ守るのも困難となるのは避けられないでしょう。こうした課題を抱える企業に対し、セキュリティコンサルティングサービスを提供しているのがディメンションデータです。セキュリティ対策の基本的な考え方や具体的なアプローチ方法について、株式会社ディメンションデータジャパンにお話を伺いました。
日本企業の海外進出を支援するディメンションデータジャパン
1983年に設立され、2010年以降はNTTグループの1社として事業を展開しているのがディメンションデータです。システムインテグレーターとして豊富な実績を持ち、特にシスコシステムズのソリューションについては、グローバルでナンバーワンのインテグレーターとなっています。さらに世界47カ国に現地法人があり、顧客のグローバルビジネスを支えられる体制を整えていること、NTTグループ各社との連携によってフルスタックサービスをワンストップで提供できることも大きな強みでしょう。
同社の日本法人である株式会社ディメンションデータジャパン(以下、ディメンションデータジャパン)の能島純一代表取締役社長は「同じくNTTグループの1社であるNTTコミュニケーションズは、ネットワークやデータセンターを提供しているのに対し、ディメンションデータはネットワークに付随する機器、あるいはデータセンターの中で使う機器のインテグレーションを行い、ソリューションとして提供することを軸にしています。このように補完し合った上で、NTTグループのお客さまが海外に進出する際にそれを手助けする。ディメンションデータジャパンはそのような立ち位置であると考えています」と話します。
セキュリティ領域においても、ディメンションデータには多くの企業をサポートしてきた実績があります。ディメンションデータジャパンの森 美華氏は「私たちはセキュリティに関するグローバルなコンサルティングフレームを持っているほか、グループ会社の1つであるNTTセキュリティと連携することで、設計から構築、そして導入後の運用までを担うことができます。このようにセキュリティに関する課題に対してワンストップで、かつグローバルで対応することが可能です」と語ります。