マイセキュア ビジネスは新種のマルウェアやWannaCryに代表されるランサムウェアへの対策がされているセキュリティソリューションであり、個々のパソコンやサーバーにインストールして利用します。さらに通常のウイルス対策ソフトとは異なり、マイセキュア ビジネスはフルクラウド型で軽量に動作しマルウェアの検知を行います。具体的には、新しいファイルについてはリアルタイムにクラウド上に問い合わせを実施し、脅威かどうかを判断します。
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このようにクラウド側で処理を行うため、インストールした端末に対する負荷が極めて小さく、スキャン中でも滞ることがないという作業環境が実現されるわけです。また通常のウイルス対策ソフトがマルウェアの検知のために使う、定義ファイルを使わないことから、それらの管理が不要なことも大きな利点となっています。
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このマイセキュアビジネスはパソコンだけでなく、スマートフォンにも対応しています。これにより昨今増加しているというスマートフォンをターゲットとした攻撃も検知することが可能です。さらにフィッシングサイトへのアクセスを阻止する仕組みも組み込まれています。
「ユーザーがWebサイトにアクセスした際、サーバーから送られてきたコンテンツを機械学習によって瞬時に分析し、フィッシングサイトかどうかを判断するリアルタイムアンチフィッシングという機能も備えています。今後もフィッシングサイトは続々と登場すると考えられますが、この機能を使うことでまったく新しいフィッシングサイトにも対策することが可能です」(濱田氏)
未知の脅威への不安が高まっていたことから、既存のウイルス対策ソフトからマイセキュア ビジネスに乗り換えたのが製造業のA社です。当然、同社ではすでにウイルス対策ソフトを使っていましたが、定義ファイルによって脅威を検知する既存の方法に不安を感じていました。しかしマイセキュア ビジネスであれば、クラウド上の最新のセキュリティ情報を参照して判断を行うため、定義ファイルが古いためにマルウェアを見逃すといったリスクを回避できます。
振る舞い検知とロールバックの機能も魅力となっていたようです。振る舞い検知はファイルの挙動を監視し、怪しい振る舞いを検出するとブロックするというもの。新種のマルウェアであっても、この振る舞い検知の機能を組み合わせることで被害を避けられるわけです。また即座に脅威であるかどうかを判定できない場合は、ジャーナリング&ロールバック機能を使ってそのプログラムが変更したファイルの履歴を保存し、脅威であると判断された時点で実行前の状態に戻せます。これも大きな安心感につながる機能でしょう。
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なおA社では4,000台のパソコンが使われており、既存のウイルス対策ソフトからの適切に移行できるかどうかも不安だったと言います。しかしマイセキュア ビジネスは極めて軽量であるだけでなく、既存のウイルス対策ソフトと共存することも可能です。さらにリモートでマイセキュア ビジネスをインストールできる管理コンソールもクラウド上に提供されているため、短期間で導入が可能です。これらの特長を利用することで、セキュリティレベルを落とすことなく移行を完了させています。