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「SDGsビジネス」はどうやってスタートすれば良いのか? ICTの理想的な活用法
2021.08.18

SDGsとビジネスの可能性

「SDGsビジネス」はどうやってスタートすれば良いのか? ICTの理想的な活用法

著者 新見 友紀子

ICTでビジネスに革命を起こす方法とは

 SDGsビジネスを行う場合に欠かせないのが、ICTの力です。冒頭でも触れましたが、ビジネスシーンに抜本的な変革を起こすためには、ICTによる最新のテクノロジーを駆使し、新たな事業領域を作り出していくことが求められます。

 SDGsのゴールの12番目である「つくる責任つかう責任」を例に、ICTの活用例を考えてみましょう。このゴールにたどり着くためには、メーカーなどが自社のビジネスにおけるサプライチェーンの見直しを行い、原料や調達先も含めた人員の人権の改善、労働環境、健康状態の改善を行うことや、CO2排出量削減、生産過程で生じる様々なロスの削減などが考えられます。

 これらを可能にするICTとしては、人の動きや流れを分析して課題分析を行う画像解析技術や、現場の状況をより細かく把握し、データの改ざんを防ぐブロックチェーンを活用したトレーサビリティシステム、再生可能エネルギーと工場の現場の稼働状況などを把握し、最適化を行うためのエネルギーマネジメントシステムなどがあります。

 SDGsビジネスは、社会課題を起点に生まれるケースもあります。社会課題の中から、解決したいと強く願う領域、貢献できる領域に挑むというのも、SDGsビジネスのひとつの形となります。

 例えば、「14.海の豊かさを守ろう」というゴールであれば、使い捨てのプラスチックの削減、工場排水のモニタリング、船の座礁・衝突等の事故防止など、海洋汚染の要因の防止などが考えられます。これに関わるICTは、リユース可能な容器包装の仕組みを支えるプラットフォーム、水質などを把握するためのIoTセンサー、小型船も含めた位置情報、進路予測などのプラットフォームなど、様々なものがあります。このほか、海の資源管理や生態系保全、ブルーカーボン(※1)なども重要なテーマです。

※1 ブルーカーボン……大気中の二酸化炭素が、海洋生物によって海域に取り込まれ、炭素が貯留されること。ブルーカーボンの生態系を活用することで、地球温暖化の防止に貢献する取り組みが世界的に検討されている。

 ただし、いずれの場合も、SDGsに真剣に取り組むことが前提です。既存の事業とSDGsを強引に関係づけて取り組みをアピールするだけの活動や、SDGsに新しく取り組む姿勢を見せながら、そのほかの側面では別の社会的課題を引き起こす可能性の取り組みを残していると、“SDGsウォッシュ” (実態が伴わないにも関わらず、SDGsに取り組んでいるように見せかけること)として、批判や不買運動につながることもあります。見せかけだけの活動ではなく、本気の取り組みが求められていることを忘れてはなりません。

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