雑談の重要性に気が付いた所氏と齋藤氏は、雑談のためのコミュニケーションツールの導入を検討します。
最初は、海外製のコミュニケーションツールを試験的に導入。結果、わざわざWeb会議を設定するほどでもない雑談が気軽に話せるようになったと、社内の評判は上々でした。
しかし、そのツールはまだ本格スタートされていないベータサービスだったこともあって、特定の環境で動作しなかったり、さまざまな故障が発生したりと、継続的に利用するのは難しい状況でした。
「このような状況で、“どこかが雑談に使えるコミュニケーションツールを作ってくれないかな……”と思っていたところ、所が『NeWork™』がリリースされることを教えてくれたのでした。“まさにこれだ”と、すぐにNTT Comさんに連絡しました」(齋藤氏)
NeWork™は、立ち話のようなちょっとした相談や雑談を活性化することを目的に作られたWebコミュニケーションツールです。ユーザーはPCのWebブラウザからNeWork™のワークスペースにログインし、プロジェクトや話題ごとに作成された「バブル」という仮想的な会話スペースに参加することで、バブル内のメンバーと会話できます。音声通話以外にも、ビデオ通話、資料の画面共有にも対応しています。
NeWork™の特徴的な機能の1つに、メンバーの状態が、画面上のアイコンで自動的に表示されるというものがあります。相手が話しかけられる状態なのか否かがアイコンの色で見分けられるため、会話の許可を求めて連絡するといった手間は必要ありません。
「我々が探していたツールは、“誰がどういう状態でオンラインにいるのかがわかり、状況によって話しかけられ、使い方によっては出欠確認にも使える”というものでした。そんな中、NTT Comからそのような機能を備えたNeWork™がリリースされました。日本製であり、日本語が問題なく使えるものという観点では、NeWork™が唯一の選択肢でした」(所氏)