NeWork™はどのようにして、“リアルよりも気軽に話しかけられる”環境を作り出しているのでしょうか。それを可能にするのが、NeWork™に実装されている3つの機能、「(1)JUMP IN機能」と「(2)MY MODE機能」、そして「(3)LOOK IN機能」です。
1つ目のJUMP IN機能は、手軽な会話を可能にするもので、Webブラウザを立ち上げてNeWork™にアクセスし、「バブル」と呼ばれる円状のアイコンをクリックするだけで、ミーティングに参加できます。一般的なオンライン会議ツールの場合、まず時間を設定してURLを発行、そのURLを相手に伝えることでようやくコミュニケーションが取れます。しかしNeWork™では、ミーティングルームがバブルという形で画面上に可視化されているため、わざわざURLを参加メンバーに共有する必要はありません。
2つ目のMY MODE機能は、ユーザーの現在の状態に応じてモードを選択することで、アイコンの色が変わる仕組みです。「オープン(通話可)」「ワーク(スピーカーはON、自分の声はOFF)」「ゾーン(誰も話しかけられない)」の3つのモードが用意されます。参加メンバーの状態が直感的に把握できる仕組みになっています。
「相手の状態をプレゼンスとして伝える機能は多くのコミュニケーションツールで採用されていますが、会社にいるはずなのに実は自宅で仕事をしていることがあるなど、機能が適切に利用されず、形骸化しているのではないかと感じていました。そこでMY MODE機能では、スピーカーとマイクのオン/オフ(ミュート)と連動し、自動でモードを変更します。その人の本当の状態がわかるように工夫しています」(武田氏)
最後のLOOK IN機能は、誰がミーティングに参加しているのか、中でどんな会話が行われているのかをわかりやすくする仕組みです。バブルには「#未来会議」「#ランチ会」といったようなトピックが表示でき、かつ参加メンバーのアイコンも自動で表示されます。 “この人が参加しているのであれば自分も参加してみよう”、“この話題であれば参加してみよう”といったように、メンバーがミーティングに参加を検討する情報を表示する仕組みとなっています。
また、参加はできないけどちょっと聞きたい話題・メンバーがいるバブル内の会話を、“聞くだけ”で参加できる『聞き耳参加』の機能もあり、ユーザー自身で会話への参加スタイルを選ぶことができます。
武田氏によると、NeWork™がバブルを主体としたユーザーインターフェイスを採用している背景には、ある思いが込められているといいます。
「NeWork™のユーザーインターフェイスは、検討の初期段階ではチームメンバーが集まったり、分散したりしているような、リアルなオフィスのイメージに近づけることを考えました。もちろん、ユーザーがリスト形式でキッチリと並んでいるユーザーインターフェイスも考えましたが、NeWork™では、コミュニケーションに参加したくなるような楽しさを感じてもらえるようなUI/UXを目指したため、今のスタイルになりました」(武田氏)