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“集まれない”入学式をライブ配信、公立中学校の挑戦に迫る
2020.10.02

「教育」をデジタルで変える第1回

“集まれない”入学式をライブ配信、公立中学校の挑戦に迫る

著者 Bizコンパス編集部

ITリテラシーが高くない人でも、ライブ配信ができる理由とは

 同校がライブ配信を行ううえで重視したのが、運用のしやすさとセキュリティの2点です。

 ライブ配信は同時に大人数が視聴するため、スムーズな運用は欠かせません。たとえトラブルが起こったとしても、速やかにリカバリーできるようなサポート体制が必要です。加えて、視聴する側が安心して観ていられる安定性や、ある程度のセキュリティレベルも求められます。

 加藤氏はこの2つの条件をクリアするライブ配信サービスを検討。ある海外製のビデオ会議サービスが候補に挙がったものの、セキュリティ面でどうしても不安が残るため断念したといいます。

 最終的に選ばれたサービスが、NTTビズリンク株式会社(以下、NTTビズリンク)のクラウド型テレビ会議サービス「SMART Communication & Collaboration Cloud」(以下、SMART)です。

 SMARTは、PCやタブレット・スマートフォン、Skype for Business、Webブラウザーから参加できるクラウド型テレビ会議サービスです。双方向での会議用途がメインのサービスですが、オプションの「Smart Cast」を利用することで、テレビ会議の模様をインターネット経由で多拠点にライブ配信することが可能で、企業内の社長講話や製品発表会などの各種イベントにも活用されています。

 加藤氏はSMARTを選定した理由について、撮影用・配信用機材の使い方をはじめ、準備から本番までプロフェッショナルなサポートを受けられる点が大きかったと話します。

 「学校教育でも徐々にIT活用が推進されてはいますが、正直なところ、ITリテラシーが高くない教員がまだまだ多いのが現状です。とりわけライブ配信については、私たちは全くの素人であり、専門的な知識や操作が必要というイメージが強くありました。

 その旨をNTTビズリンクさんに伝えたところ、配信の準備から配信中のヘルプデスクまで、実際の運用をサポートするとのことでした。そのような安心感が、今回お願いする際のポイントとなりました」

 同校では入学式に先立ち、動画配信の第1弾として、5月22日(金)に休校中の学校をレポートするライブ配信を実施。加藤氏がノートパソコンを手に持って歩き、校内のいろんな場所を撮影し、教員たちの生の声を配信しました。 

 「サポートを受けながら使ってみると、意外と手軽にできることがわかりました。簡単な配信であれば、“自分たちだけでもできるかもしれない”という手応えを得られました」

 この配信で教員たちは、生徒や保護者にフランクに話しかけ、学校の様子を伝えていきました。視聴する生徒や保護者からは、「先生たちの顔が見られて良かった」「また配信してほしい」といった声があがりました。さらに、PCやタブレット、スマートフォンさえあれば、ブラウザーから指定のURLにアクセスするだけで視聴できるという手軽さも好評でした。

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