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DXの潮流、CDOの挑戦
2020.10.09

With/AfterコロナにおけるAI技術の可能性第4回

医療や製造業での導入も盛んに、AIはビジネスで価値を生み出す技術に進化している

著者 Bizコンパス編集部

匠の技も再現、AIは“人の感覚”を判断できるようになっていく

 AIの進化という意味では、マルチモーダルAIという概念も注目すべきトレンドであると島田氏はいいます。

 「マルチモーダルとは、視覚や聴覚、あるいは触覚などを含めたさまざまな種類の情報を指します。これまでは、AIに何かを判断させるとき、画像や数値データ、文字データ、映像や音などをそれぞれ分析していましたが、情報を処理するコンピューターリソースの進歩によって、それらを同時に取得して、複合的に分析することができるようになってきました。

 人間が視覚と聴覚、さらに触覚など五感を使って判断しているのと同じように、さまざまな情報をAIに入力して判断させる。IoTセンサの感度や画像解析など個々の精度が高まっているので、AIの判断を人間の感覚に近づけていくマルチモーダルによって、AIをビジネス活用する上での成果は見込みやすくなっています」

 これらの進化によって、プラント制御や医療診断など慎重な判断が求められる領域でのAI導入において、情報空間と物理空間が融合するデジタルツインでの活用の可能性についても言及します。

 「マルチモーダルAIやXAIによって、AIの判断と現場知見で整合性が取れていれば、現実世界で導入前にデジタルツインのサイバー空間でそれをテストできるようになります。これらは、エンジニアリングのライフサイクルを総合的に支援していける取り組みです。

 たとえば、「現場のカイゼン活動」や「熟練者の匠の技」といった企業の知的資産をAIに学習させ、サイバー空間で分析や制御のテストを実施、それを現実の世界で実装するという仕組みです。こういった「人の知をデータ化して価値を生み出す」というアプローチは、モノづくりを得意としてきた日本企業型のAI活用として、これから進展するのではないかと期待しています」

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