NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

サイトメンテナンスのお知らせ(2020年10月28日(水)予定)
DXの潮流、CDOの挑戦
2020.10.09

With/AfterコロナにおけるAI技術の可能性第4回

医療や製造業での導入も盛んに、AIはビジネスで価値を生み出す技術に進化している

著者 Bizコンパス編集部

“説明ができるAI”によって、AIのビジネス活用はさらに進む

 コロナ禍によって社会課題解決のためのAI研究が進む中で、注目を集めているのが「説明可能なAI」と呼ばれる「XAI」(Explainable AI)です。島田氏は、XAIの登場によって、AIのビジネス活用への道が大きく拓かれつつあると説明します。

 「たとえば、画像に写っているのが犬なのか猫なのかを、AIが判断する画像解析技術がありますが、これまではAIがなぜそう判断したのかの根拠がわかりませんでした。しかしXAIは、画像のどこを見てそれを犬や猫と判断しているのかを示してくれるのです。

 これまでAIのビジネス活用でボトルネックとなっていたのは、データ取得や分析の精度以上に、『AIが出した答えが信用できるのかどうかの判断がつかない』ことでした。XAIによってAIが分析根拠を『人が分かる形』で示してくれるようになることで、そのデータを信用すべきかどうか、メリットやリスクなども含めて人間が判断できるようになります。これはAIのビジネス活用において非常に価値のあることです」

 このXAIの領域において、島田氏が実際に関わっているのが製造プラントなどでの「予測/推定モデル」です。ここでポイントとなるのが、現場の知見とXAI を組み合わせることだといいます。

 「たとえば、プラントに入れる原材料や設定温度、圧力や流量といったデータから製造物の時間ごとの状態変化をAIが予測する技術があります。プラントを制御する現場の方々には、この化合物を入れると30分後にどういう効果が出る、ここで温度を上げれば10分後にこうなるなど、長年で培われた知見があります。

 XAIを使えば、こういった現場の知見に対して、AIが出した予測結果が妥当かどうかを突き合わせることができます。AIの判断の根拠を示すことができれば、現場にAIを導入するための関係者への説明材料にもなります。

 XAIは現在、人間に合わせてインターフェースがどんどん進化しています。言語処理技術の発展も目覚ましいので、将来的には、猫の画像に対して『これは猫です。その理由は耳がこういう形で2つあって、サンプルである他のこれこれと似ています』といったことまで言語で説明してくれるようになっていくでしょう。そこまでのレベルまで出来上がってくると、実用性はさらに高まるはずです」

SHARE

関連記事

未来の製造業のヒントが体感できるショールーム「スマラボ東京」オープン!

2020.10.21

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第53回

未来の製造業のヒントが体感できるショールーム「スマラボ東京」オープン!

なぜニューノーマル時代に「ゼロトラストモデル」が求められるのか

2020.10.16

ニューノーマル時代のネットワーク技術革新第2回

なぜニューノーマル時代に「ゼロトラストモデル」が求められるのか

DX推進の軸となる「データレイク」とは?データウェアハウスとの違いは?

2020.10.14

これからの時代に求められるデータ利活用第6回

DX推進の軸となる「データレイク」とは?データウェアハウスとの違いは?

モノだけを売る時代は終わった。データで“体験”が生み出せるか?慶大・宮田裕章教授に聞く

2020.10.09

INDUSTRY REVIEW~業界有識者が「DXの現在と未来」を語る第8回

モノだけを売る時代は終わった。データで“体験”が生み出せるか?慶大・宮田裕章教授に聞く

リアルイベントを、バーチャルでどう再現するのか?NTT Comの取り組みに迫る

2020.10.07

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第52回

リアルイベントを、バーチャルでどう再現するのか?NTT Comの取り組みに迫る

データからビジネスを生む「データイネーブルメント」とは

2020.10.02

エバンジェリストが解説「5分でわかるITトレンド」第8回

データからビジネスを生む「データイネーブルメント」とは

都市課題をデジタルツインで解決する時代がすぐそこまで来ている

2020.09.30

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第50回

都市課題をデジタルツインで解決する時代がすぐそこまで来ている

SDGsを達成するためのICT活用“全球自律神経”とは?

2020.09.30

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第49回

SDGsを達成するためのICT活用“全球自律神経”とは?