NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

サイトメンテナンスのお知らせ(2020年10月28日(水)予定)
ニューノーマル時代は、時と場所を超えたコミュニケーションが定着する
2020.07.08

ニューノーマル時代のネットワーク技術革新第1回

ニューノーマル時代は、時と場所を超えたコミュニケーションが定着する

著者 柏 大

 新型コロナウイルスによるパンデミックは、全世界の経済活動・消費活動に影響し、その影響期間は年単位になることが予想されています。国連事務総長が「以前の世界には戻らず、新たな経済に向かう」と述べたように、これまでとは異なる新たな生活・社会・経済(ニューノーマル:New Normal)が作られていくことが見込まれています。

 ニューノーマルの世界ではDX(デジタルトランフォメーション)が加速し、場所・時間を超えたコミュニケーション・ワークスタイルが定着していくと予想されています。

 このニューノーマルの世界では、人はどこにいても、いつでも、日々の仕事や情報の流通、コミュニケーションが効率的に行われるようになります。さらに、時差や個人毎に異なる仕事時間が存在する環境においても、不自由なく仕事が進められるようになります。Microsoft CEOのSatya Nalella氏は「既に、2年分のデジタル変革がわずか2カ月で成し遂げられている」と述べました。ネットワーク領域においても、今後、技術変革が加速するものと予想されます。

 来たるニューノーマル時代では、ネットワークの領域でどのような技術改革が起きるのでしょうか。本連載では、ニューノーマル時代における、場所・時間を超えたコミュニケーションを支える「ネットワーク基盤の技術動向」について紹介します。

 第1回では、ニューノーマル時代のネットワークを支える「Disaggregation」「オープン化」「仮想化」の3つのキーワードを取り上げます。

なぜ、分解・オープン化・仮想化が求められるのか

 ネットワークの「Disaggregation」とは、ネットワーク装置・システムを機能部品ごとに“Disaggregate(分解)”することを指します。

 この“分解”という考え方は、コンピューティング分野での技術潮流(ハードウェアとソフトウェアの分解、仮想化、マイクロサービス化など)に端を発する流れのひとつとなります。従来は一体型で提供されていたネットワーク機器を、ハードウェアとソフトウェア、あるいは機能ごとに「機能部品」に分解することで、調達の自由度が増えるとともに、スケール性の向上、保守の自動化・高度化、コスト削減等が可能になります。

 適用領域として、データセンターやLAN内に設置されるルータ、スイッチに始まり、最近では、キャリア網の大規模ルータ伝送装置にまで及んでいます。

 こうしたDisaggregationの流れを後押しするのが「オープン化」です。機能部品の制御インターフェースが公開され、共有されるようになることで、機能部品開発に多くのベンダーが参加して、開発が活性化、技術発展が加速します。コントローラ・オーケストレータによる高度制御や保守運用の自動化・無人化を促進します。

 オープン化のアクティビティとしては、ONF(Open Networking Foundation)やETSI (European Telecommunications Standards Institute)などの標準化活動、OCP(Open Compute Project)・TIP(Telecom Infra Project)などのハードウェア仕様を中心としたオープン化活動、SDNコントローラ、NFV基盤、オーケストレーション基盤等のオープンソース開発プロジェクトなどが挙げられます。

  さらに、ネットワークを構成する部品が、VM(バーチャルマシン)またはコンテナ基盤上で「仮想化」された状態で実装されるようになれば、機能の追加・変更をより柔軟に行えるようになります。技術進歩や使い方に応じて、ネットワーク装置の振る舞いを柔軟に追加・変更することが可能になります。

SHARE

関連記事

未来の製造業のヒントが体感できるショールーム「スマラボ東京」オープン!

2020.10.21

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第53回

未来の製造業のヒントが体感できるショールーム「スマラボ東京」オープン!

なぜニューノーマル時代に「ゼロトラストモデル」が求められるのか

2020.10.16

ニューノーマル時代のネットワーク技術革新第2回

なぜニューノーマル時代に「ゼロトラストモデル」が求められるのか

DX推進の軸となる「データレイク」とは?データウェアハウスとの違いは?

2020.10.14

これからの時代に求められるデータ利活用第6回

DX推進の軸となる「データレイク」とは?データウェアハウスとの違いは?

モノだけを売る時代は終わった。データで“体験”が生み出せるか?慶大・宮田裕章教授に聞く

2020.10.09

INDUSTRY REVIEW~業界有識者が「DXの現在と未来」を語る第8回

モノだけを売る時代は終わった。データで“体験”が生み出せるか?慶大・宮田裕章教授に聞く

データからビジネスを生む「データイネーブルメント」とは

2020.10.02

エバンジェリストが解説「5分でわかるITトレンド」第8回

データからビジネスを生む「データイネーブルメント」とは

都市課題をデジタルツインで解決する時代がすぐそこまで来ている

2020.09.30

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第50回

都市課題をデジタルツインで解決する時代がすぐそこまで来ている

SDGsを達成するためのICT活用“全球自律神経”とは?

2020.09.30

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第49回

SDGsを達成するためのICT活用“全球自律神経”とは?