NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

DXの潮流、CDOの挑戦
2020.11.20

これからの時代に求められるデータ利活用第7回

DX部門を立ち上げたらどうなるのか?実際の企業に見る、DXの理想と現実

著者 亀井聡

そもそも分析するためのデータが蓄積されていなかった

 このデジタル改革推進部によって、日々の仕事はどのように変わったのでしょうか。その話をする前に、個人的な話になりますが、私がこの動きに携わることになった経緯を説明させていただきます。

 私はもともとNTT研究所でネットワークトラフィックや品質の研究を行っていましたが、8年前により実用に近い領域でインターネットトラフィックの分析を行うため、NTT Com に異動しました。

 最初はR&D部門でインターネット計測と可視化のチームを立ち上げたのですが、弊社が抱えるトラフィックデータは手に入るものだけでも日々テラバイト級であり、手元で動かす研究用のツールでは手に負えない量でした。そのため、当時のビッグデータ流行の波に乗り、R&D部門にいたマーケティング分析やデータベース基盤のチームを統合し、データサイエンスを旗印にしたチームを組織しました。

 このあたりから他部門とのやりとりが増え、社内のデータ活用の課題がいろいろと見え始めてきました。人材的なものもありましたが、それ以上に大きかったのがデータの入手に関する壁です。最初は「他部が持っているデータを受け取り、それに対する分析を提供すればいい」と思っていたのですが、そもそもデータが分析に耐える状況できちんと蓄積されている例がほとんどありませんでした。単にデータ分析ができる人を集めただけでは、ビジネスへの貢献は難しいという状況でした。

 そのためここ数年は、データ蓄積・処理の基盤構築に力を注いでおり、その一部が商用サービスのバックエンドでも利用されたこともありました。分析用データがなかなか集まらない中、地道な活動を支えてくれたメンバーには感謝しています。データ蓄積・処理の部分で、ある程度実績を積んできたことが、今回の再編で中心的な役割を担うことができた一因だと考えています。

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