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なぜ企業はDXのためにデータ活用を進めなければいけないのか
2020.09.16

これからの時代に求められるデータ利活用第4回

なぜ企業はDXのためにデータ活用を進めなければいけないのか

著者 亀井聡

データ活用を制する企業が、世界の覇権を握る

 このデータ処理技術の変化は、現在の世界のIT業界における変化とも、密接に関わっています。

 先程のDWHの話を振り返ってみましょう。過去のデータ活用は、決められたプロセスを堅牢に廻すということが中心であり、分析の結果プロセスを変えることになった場合は、新しいデータを取るためにシステムの更改が必要になりました。そのたびに、半年から一年、時には数年かかるようなプロセスを廻すことが必要でした。

 インターネット時代において、このようなデータ処理では致命的な遅れを産むこととなりますが、中にはデータ活用を素早く行い、インターネット時代の速度についていける者たちも現れました。それが、現在GAFAと呼ばれる企業たちです。彼らはインターネットの変化の速さに対応し、覇権を握ることに成功しました。

 現在、多くの企業がDXを推し進めようとしている背景には、DX自体にメリットを感じているというよりも、これらGAFA の手法に習おうとしている側面もあるといえそうです。DXだけでなく、ウォーターフォールからアジャイル、モノシリックシステム(大きな単一の機能により、一つの処理を行うこと)からマイクロサービス(複数の機能を組み合わせ、ひとつの処理を行うこと)、SoR (System of Record、記録するシステム)から SoE (System of Engagement、顧客とのつながりを重視したシステム)……といったようなビジネスシーンの変化も、GAFAの影響を受けたものと考えられます。

 現在、DXが進む背景には、データ活用の大きな進化があることは間違いありません。一昔前と比べて、「安く大量にデータを収集できる」「集めてから加工方針を考えることができる」「関係性をいろいろ見ることができる」「試しながら修正ができる」といった変化が起こっています。その変化に対応し、データを早く処理できた企業が、いま、この世の中をリードしており、そうした巨大な組織に遅れを取らないためにも、企業はDXを推進する必要があるのです。

 次回は、データレイクの重要性について、実際にデータの活用プロセスを追いながら解説します。

※掲載している情報は、記事執筆時点のものです。

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