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マルチクラウドを安全かつ快適に利用する方法とは
2020.05.07

これからの時代に求められるデータ利活用第3回

マルチクラウドを安全かつ快適に利用する方法とは

著者 Bizコンパス編集部

 企業のITインフラにおいて、複数のクラウドを使い、クラウド間でデータを流通する「マルチクラウド」は、いまや当たり前のものといえます。しかし、使用するクラウドが増えることで、今度はインフラの複雑化という別の問題が出てくることになります。

 なぜ複数のクラウドを使うと、問題が起こるのでしょうか? たとえ複数のクラウドを使ったとしても、トラブルが起こらないようにするためには、どのようにすれば良いのでしょうか? 複数のクラウドを上手に使いこなす「マルチクラウド」の賢い運用方法を考えます。

複数のクラウドを使うことで起きる問題とは?

Amazon Web Services」(AWS)や「Google Cloud Platform」(GCP)、あるいは「Microsoft Azure」など、複数のクラウドサービスを用途に応じて使い分けることは、もはやビジネスシーンでは珍しくない光景です。

 複数のクラウドをまたぎ、データのやり取りをするケースも、当然考えられます。たとえば「クラウドサービスAに蓄積されたデータを、Bというクラウドサービスにインポートして分析し、その結果を、業務アプリケーションを実行しているクラウドサービスCで取り込んで、ユーザーに提示する」といったことも可能です。

 しかし、このように複数のクラウドをまたいでデータをやり取りするためには、「通信の品質」と「セキュリティ」が、重要な要素となります。

 たとえばパブリッククラウドであれば、インターネット経由でアクセス可能ですが、その通信の帯域が確保されているわけではありません。そのため、ベストエフォートのインターネットでは、突然データ転送が遅くなり、業務に支障が生じることも起こりえます。加えて、インターネット回線を利用するため、セキュリティ面でも不安があります。

 課題の解決策として広く使われているのが、通信事業者の閉域網を使って接続するクローズドVPNです。インターネットと異なり、一定の帯域を確保できるため、安定した通信が可能となります。インターネットから隔離されているため、セキュリティ面でも大きなメリットがあります。

 しかし、自社の拠点とそれぞれのクラウドサービスを個別にクローズドVPNで接続すれば、当然ながらネットワークは複雑化してしまいます。このような状況になれば、管理負荷が増大するのはもちろん、ガバナンス面でも問題が生じるでしょう。それぞれのクラウドサービスごとに、セキュリティレベルを統一することも難しくなり、リスクを招く要因となります。

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