Bizコンパス

米国の先進企業が語るデータの効率的な「蓄積」と効果的な「活用」
2019.12.20

これからの時代に求められるデータ利活用第1回

米国の先進企業が語るデータの効率的な「蓄積」と効果的な「活用」

著者 Bizコンパス編集部

 AIやIoT、ビッグデータといった技術を用いてビジネスを変革する、デジタルトランスフォーメーション(DX)に多くの企業が関心を寄せています。その実現に向けたプロジェクトも数多く進められており、たとえば自社の業務にAIをどう組み込むかなど、デジタルテクノロジーの活用に向けた議論が活発に行われています。

 このDXを推進する上で鍵となるのが、データの効率的な蓄積と、効果的な活用です。AIの学習には膨大なデータが必要となり、それをどうハンドリングするかを考えなければなりません。データから有用な知見を生み出すことを考えるのであれば、ビッグデータの活用も視野に入れるべきでしょう。

 IDC Japanの発表によれば、2025年にはIoT機器の普及台数は416億台に達し、そこから生成されるデータの総量は79.4兆GBに達すると予測されています。データが増加の一途をたどり、さらにサイロ化が問題となる中「データをどうマネジメントしていけばいいかわからない」という企業も少なくないのではないでしょうか。

 そこで、今回は「NTT Communications Forum 2019」で行われた講演「データマネジメントの未来を語る ~米国の先進事例を交えながら~」から最新のデータ活用の方法をひも解きます。

 壇上にはInformatica LLCのMurray Sargant氏、Wasabi TechnologiesのJim Donovan氏、NTT Ltd. Groupの飯田 健一郎氏、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)の佐々倉 秀一氏が登壇し、ディスカッションを行いました。

なぜNTT Comは米のデータ関連企業とアライアンスを組んだのか

 まず登壇したのが、データ統合・管理の分野における独立系のリーディングカンパニーInformatica(インフォマティカ) LLC(以下、Informatica)のMurray Sargant氏です。

「Informaticaは1993年に設立された企業で、これまで25年間、一貫してデータビジネスに携わってきました。2004年にはインフォマティカ・ジャパン株式会社を設立しています。
当社はエンタープライズ領域のハイブリッドなクラウドデータ管理のリーダーであり、カスタマーサービスでもベスト・イン・クラスとの評価をいただいており、全世界に1万社の顧客がいます」

 続いてWasabi Technologies のJim Donovan氏が同社について説明します。

「当社はオブジェクトストレージである『Hot Cloud Storage』をクラウドサービスとして提供しており、“データの力を解き放つ”ことを目指している企業です。

 当社のミッションは低価格で高性能、セキュアなオブジェクトストレージを提供することです。Amazon S3やMicrosoft AzureのBLOB Storage、あるいはGoogle Cloud PlatformのGoogle Cloud Storageと同種のものですが、当社のオブジェクトストレージであるHot Cloud Storageは業界最安値水準の低価格で高性能なサービスです」

 オブジェクトストレージの利用形態について、Jim Donovan氏は次のように説明します。

「パブリッククラウド経由で使うことができ、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformなどと接続することも可能です。さらにNTT Comの『Flexible InterConnect』を利用してHot Cloud Storageを活用することもできるようになる予定です」

 今回のイベントでNTT Comは、NTTデータとともにInformaticaとDXを推進するデータ利活用ビジネスに関する協業を行ったほか、Wasabi Technologiesとも協業して「Enterprise Cloud Wasabiオブジェクトストレージ」を提供することを発表しています。この提携について、NTT Comの佐々倉 秀一氏は次のように説明します。

「データ統合やデータマネジメントの領域でInformaticaと、大容量のデータを安価かつセキュアに保存するためのオブジェクトストレージの領域でWasabi Technologiesと協業を行いました。

 両社との協業により、データとクラウド、ネットワークの領域を融合させ、お客さまが安全かつセキュアにデータの蓄積や効果的なデータ活用を行える環境を提供していきます。そこで当社もクラウドとネットワークの各領域で開発とオペレーションを一体的に進めていこうとしています」

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