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大企業のための共創コミュニティ「C4BASE」では何が得られるのか
2020.08.19

共創によるビジネスイノベーション第2回

大企業のための共創コミュニティ「C4BASE」では何が得られるのか

著者 Bizコンパス編集部

 社会課題を解決するようなイノベーションの創出を目指し、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいます。特に大企業には積極的にDXを推進し、日本経済をけん引することが期待されています。

 しかし、大企業で新規事業創出を担うビジネスパーソンには、大企業だからこその苦悩も存在しているといいます。このような悩みや志を共有し、新しいことを生み出す場として、NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)が主催するのがビジネス共創コミュニティ「C4BASE」です。

 7月15日(水)、C4BASEでは初となるオンラインセミナー「ニューノーマル時代のデジタル共創戦略 社会をリブートする『共創』のこれから」を開催。早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏、株式会社サブスクリプション総合研究所 代表取締役社長の宮崎琢磨氏の両名による講演、パネルディスカッションを行いました。

 オンサイトセミナーの5倍以上の参加者を集めたセミナーの舞台裏、そしてC4BASEの狙いや目指しているものを今回講演を行った宮崎氏、そしてC4BASEのマネージング・ディレクターである戸松正剛氏の対談から探っていきます。

“モヤモヤしているけど大事なこと”を言語化する

NTTコミュニケーションズ株式会社
C4BASE マネージング・ディレクター
戸松正剛氏

戸松 C4BASEがターゲットとしているのは大企業など、大きな組織で新しいことをやろうとしている人たちです。会社から与えられたミッションがあるものの、縦割りの組織がハードルとなり、物事を動かし難いと感じている人たちを集めて、それぞれの悩みを共有しながら新しいビジネスを生み出すことを目標にしています。

 僕らが信じているのは、日本の大企業が持つアセットをもっと生かすことにより、日本社会のリブートにより貢献できるということです。もともと宮崎さんも大きな企業にいらっしゃったので、その辺の事情はご存じかと思うのですが、大企業には何らかの論理で使われていないアセットがたくさんあるのです。

 このようなアセットを自社に抱え込まず、他企業のアセットとかけ合わせることで化学変化を起こし、価値あるものに昇華させていく場を提供したいと考えています。実際にご登壇いただいた宮崎さんはC4BASEにどのような印象を持たれましたか。

株式会社サブスクリプション総合研究所
代表取締役社長
宮崎琢磨氏

宮崎 C4BASEの取り組みは一般のビジネスパーソンのマインドからすると主食ではなく、高級なスパイスやおいしいデザートのような印象でした。ところがアフターコロナで潮目が変わり、主食のみでは不安、不満な状況が生まれ、みんなが変化のためにスパイスやデザートを渇望し始めています。

 次の事業をどのように考えればいいのか、ヒントはどこでもらえるのか、もらったヒントに対してどう対応するか、ものすごく飢えて焦っています。アフターコロナ時代ではC4BASEのような取り組みが、混迷を打破するアイコンになるのではないでしょうか。

戸松 オープンイノベーションという建て付けでは、大企業に足りていないところをスタートアップで補うケースが多いのですが、私たちはそこに主眼を置いておらず、大企業同士のアセットを掛け合わせることでなにかを生み出すことにフォーカスしています。

 一般的なオープンイノベーションはイノベーションの種を社外に求めるイメージがありますが、そうではないと入山さん(オンラインセミナーに登壇した早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏)もおっしゃっていました。種自身は、社内にあり、社外のものと掛け合わせが重要だと。最近、ゼロからイチを生み出すことを「ゼロイチ」と言ったりしますが、入山さんは「人間はゼロからは何も生み出せない。イノベーションは組み合わせで起きる」ともおっしゃっています。

 多くの大企業には使われないまま、腐っているアセットがあり、それを外に切り出すことでコスト削減が図れ、いろいろな外部のプレイヤーと組む可能性も広がっていきます。入山さんは、今回のコロナのような危機のときこそイノベーションをするべきだともおっしゃっていますね。

宮崎 C4BASEは、大きな組織内で新規事業や事業変革に取り組んでいる人たちの指標となるメッセージを出し続けている稀有な存在だと感じています。こういう取り組みは、ともすればGAFA礼賛といった、フワッとした議論に終始することが多く、観客としてがっかりすることも少なくありません。しかしC4BASEは戸松さんが的確にファシリテートを行い、メインに実業目線があるので、テーマ設定がぶれることなく進行できていると思います。

戸松 テーマの設定や講演者を選ぶ際に私が重要視しているのは、「言語化」という視点です。昨今の時代のトレンドにおいて、あるいは組織内の取り組みで、みんながなんとなく感じているモヤモヤしているのだけど、大事なことをきちんと言語化して、腹落ちさせるためのテーマ設定、人選を心掛けています。

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