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DXの潮流、CDOの挑戦
2021.09.08

共創によるビジネスイノベーション第10回

東芝の最高デジタル責任者島田太郎氏が語る、日本企業が世界を席巻するチャンス Season2 #02 アフターインタビュー C4BASE STUDIO LIVE

著者 Bizコンパス編集部

100回くらいの社内プレゼンを経て、トップダウンとボトムアップでDXを加速

中澤:多くの日本企業ではDXが進んでいないと言われていますが、東芝ではいかがでしょうか。伝統的な企業であればあるほど、DXに抵抗する力が働くのではないかと思いますが。

島田:まず上から押さえました。当社にとってのDXをしっかり定義して、役員や事業部長に対して100回くらいプレゼンテーションして理解してもらい、コミュニティを作ってボトムアップを図る活動を展開しました。

中澤:社内ピッチ大会では多くのアイデアが出てきたそうですね。今進められている「ifLink」もその産物だと。アイデアが生まれて形になる正の循環が作り出せれば、次々と新しい事業が生まれてきそうですね。

島田:東芝にはたくさんの従業員がいますが、自分の事業以外の人との接点は少ないのです。人と人とを結びつけるだけでスパークが生まれます。サポート役としての私はそれをすることが楽しくて仕方がないのです。

 腹落ちした人たちがDXに取り組んでくれて、実践して成果を出す。それを見た人が自分もやろうと勝手に動き出す。そういう状況になっています。それぞれ時間軸の違いはありますが、今までにない勢いで進捗しています。

穐利:東芝はDXを通じて事業のプラットフォーム化も目指していますね。

島田:プラットフォーム化は利益を上げやすいですが、辿り着くのは大変です。自分の事業がモジュールの一つになってしまうということが障害となることもあります。一足飛びにはいきませんが、時間はかかってもやるべきことははっきりしているので、前に向く力も生まれてきます。

 人間の脳の構造はスケールフリーネットワーク的です。それをデジタルで実現したのがSNSですが、それはあくまでも仮想空間。一方、リアル空間をつないでデジタルツイン型で新しいスケールフリーネットワークを作ろうというのが、東芝が推進するCPS(サイバー・フィジカル・システムズ)のプラットフォームです。サイバー空間のデータは、地球上のデータの約2割に過ぎず、後の8割はリアル(フィジカル)にあります。それを活用することが、これからのビジネスを勝ち抜く鍵なのです。

中澤:まさに、日本企業が世界を席巻するチャンスになりますね。

 今回のアフターインタビューでは、C4BASEの会員がDXやビジネスを推進していく上でのヒントをいただくとともに、とても参考になるお話をうかがうことができました。本日はありがとうございました。

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