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インフラ試験を自動化するために、どんな環境が必要なのか?
2021.08.04

DXを加速させるITシステムの運用改革第42回

インフラ試験を自動化するために、どんな環境が必要なのか?

著者 飛岡良明

インフラ系の試験は、上で動いているあらゆるシステムの動作、試験に影響が出ることが多い

 昨今のマイクロサービスアーキテクチャの出現により、上位のアプリケーションは複数のグループが開発をしており、同時に多数の試験ができるようなスタイルが一般になってきました。

 一方で、基盤となるインフラ設備はそうは行きません。インフラ設備の検証で問題が発生した場合、多くの場合は上流のアプリケーションの試験の多くに影響が出てしまいます。つまり、インフラ試験者対アプリケーション試験者の関係が「1:N」の関係になってしまっているのです。

 試験の競合、相互影響を避けるためには、N個あるアプリケーションすべての関係者と調整し、インフラ試験の実行を行うためのマシーンタイムの確保が必要となります。アプリケーション、システムが大きくなればなるほど、その調整が困難になることを筆者は何度も経験してきました。

 前回まで述べてきた、今までの「準備をしっかり行い、手動で多量の試験を行う、覚悟を決めたインフラ試験」であれば、このような調整を行い、全体の試験計画のなかでインフラだけの試験期間を確保することも可能でした。しかし、「自動化、継続化」を実現するためには、このようなマシーンタイムの確保、調整というタスクが大きな負担となり、結果、継続実行が難しくなってしまいます。

 これらの問題を実現するために、筆者が最初に行ったことは、毎日同じ時間(多くの場合は他の試験があまり行われていない夜中など) にインフラ試験を実施すると事前に関係者全員に宣言することでした。

 試験に数日と長くかかったり、必要な時間が正確に予測できなかった時代では、このようなことは難しかったのですが、自動化の結果「高速に、実行時間も十分に予測可能。人がいない夜中でも実施可能」という環境が整いました。これにより、インフラ試験の時間を計画的に確保することが容易になりました。

 ただ、これだけでは必要な試験をやりきることはできませんでした。

 

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