NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

IT部門の変革によりDXを加速!起爆剤となる「マネージドサービス」とは
2021.03.26

DXを加速させるITシステムの運用改革第38回

IT部門の変革によりDXを加速!起爆剤となる「マネージドサービス」とは

著者 Bizコンパス編集部

IT部門は自分たちの手にITを取り戻すべき

 それでは、DXを見据えたときにIT部門の業務をどのように変えていくべきなのでしょうか。この点に関し、欧州で多くの企業にマネージドサービスを提供しているNTT Managed Services EMEA S.A.U.の弓場淳次郎氏は「まず自分たちの手にITを取り戻すべき」だと話します。

NTT Managed Services EMEA S.A.U.
Director of Global Business Development
弓場淳次郎氏

 「欧米も含めて、多くの企業のIT部門はさまざまな業務をアウトソースしています。その結果、自分たちのIT環境がどうなっているのか把握できなくなってしまっているケースが少なくありません。

 このような状態を放置すれば、LOB部門が自分たちに必要なビジネスアプリケーションをクラウドで勝手に構築するといった事態を招いてしまい、IT部門の存在意義が問われることになってしまいます」

 たとえば新たにビジネスアプリケーションを構築する際、それに対応したベンダーに運用を丸ごと任せるといったケースは少なくないでしょう。しかし、ベンダーに運用を丸投げしてしまうと、何かあった場合、ベンダーの言いなりにならざるを得ません。

 このリスクはM&Aによって他社を買収した場合などに露呈します。買収をした企業は早急にシナジーを生み出そうと考えるため、自社と買収先のシステム運用の一元化を図ります。しかし、自社と買収先それぞれのアウトソースベンダーが異なっており、なおかつ主導権をベンダーに握られていては運用の一元化は極めて困難です。場合によっては運用が複雑化し、さらなるコスト負担をベンダーに求められる可能性もあります。

 「アウトソーシングでは、基本的に費用さえ負担すればこちらの要望にすべて対応してくれます。とはいえ運用を丸投げすれば当然主導権を手放すことになり、自社で蓄積されるべき知見もアウトソース先に流出してしまいます。

 欧米企業では、こうした状況に対する強烈な反省が広がっており、アウトソースではなくマネージドサービスを選択する企業が増えています」(弓場氏)

SHARE

関連記事

インフラ試験を自動化するために、どんな環境が必要なのか?

2021.08.04

DXを加速させるITシステムの運用改革第42回

インフラ試験を自動化するために、どんな環境が必要なのか?

デザイン思考は、イノベーションを生みだす魔法の杖ではない

2021.07.21

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第31回

デザイン思考は、イノベーションを生みだす魔法の杖ではない

企業にCDOが求められる3つの理由

2021.07.16

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第30回

企業にCDOが求められる3つの理由

インフラ試験の継続実行は、本当に必要なのか?

2021.07.02

DXを加速させるITシステムの運用改革第41回

インフラ試験の継続実行は、本当に必要なのか?

有識者が解説する「誤解だらけのサブスクとDXの関係性」

2021.06.25

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第68回

有識者が解説する「誤解だらけのサブスクとDXの関係性」

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

2021.06.16

セキュリティ対策に求められる新たな視点第24回

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

2021.06.11

いま求められる“顧客接点の強化”第36回

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す