NTT Com のSASEソリューションは、ITインフラのコンポーネントをクラウドセキュリティとインターネットゲートウェイ、統合認証基盤、分離・無害化、ハイブリッドWAN、リモートアクセス、エンドポイントセキュリティ、そしてマネジメントの8つに分解。これらの適切な組み合わせや実装計画をコンサルティングした上で、導入から運用までNTT Comが一元的に対応するサービスとなっています。
城氏は、このSASEソリューションのプロダクトを活用して構築した、ITインフラの一例を説明します。
「クラウドエクスチェンジサービスである『Flexibile InterConnect』(以下、FIC)を中心に、お客さま拠点からはVPNだけでなくインターネットも有効活用できるSD-WANを提供、またリモートアクセスとEDRにより、在宅勤務の従業員も出社時と同等の生産性と安全性を確保します」
FICから各種クラウドサービスに高速に接続できるだけでなく、「ID Federation」などを利用したユーザー認証の強化やCASB機能により、クラウド利用時のセキュリティを担保できるとしたうえ、クラウドプロキシーとしてはNTT Comの分散型セキュアインターネットゲートウェイ(DSIGW)などを選択可能であると説明しました。
「このSASEソリューションの強みは、ユーザー企業の現状や市場動向などを踏まえつつ、最適なソリューションを提案する実装計画コンサルティングです。お客さまの予算や希望の意向スケジュールも加味し、実現可能な導入ロードマップを提示します」(城氏)
2つ目の強みとして、城氏は3階層多層防御とSOCによるゼロトラスト環境の実現を挙げました。
「どのようなIT環境でもアクセス元とアクセス経路、アクセス先の3つの層で網羅的に捉えることが可能です。この3階層に対してエンドポイント、ゲートウェイ、クラウドの3種類のセキュリティを適用し、SOC(Security Operation Center)でマネジメントを行うことでシンプルかつ網羅的なセキュリティ対策を実現できます」
そして3つ目の強みがワンストップマネジメントであり、SASEソリューションであればシンプルな構成を実現しつつ、NTT Comで一元的にマネジメントするため、業務生産性向上や運用負荷軽減、コスト最適化を実現できるとしました。