サイバー攻撃への対策強化を目的に、次々と導入されるセキュリティソリューション。さらに、増大するトラフィックやニーズの変化に対応するために拡張され続けたネットワークにより、企業のITインフラは複雑化が進んでいます。
このままITインフラが膨張すれば、運用負担の増大をはじめ、さまざまな悪影響が生じかねません。こうした状況を打破する新たな考え方として、注目を集めているのが「SASE」です。
NTTコミュニケーションズでは2020年11月26日(木)13:00より、本記事で紹介した「SASEソリューション」に関するオンラインセミナーを行います。自社のセキュリティとネットワークの統合に興味のある方はぜひこちら よりお申込みください。
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“いつでもどこでも安全に”クラウドへアクセスするために
「SASE(サッシー)」(Secure Access Service Edge)は、ネットワークとセキュリティのそれぞれの機能を統合し、単一のクラウドサービスとして実現する新たなセキュリティモデルです。
このセキュリティモデルが提唱された背景には、クラウド上のアプリケーションや各種サービス、そしてデータにいつでもどこでも安全にアクセスできるべきであるという考え方があります。
昨今では多くの企業がクラウドを積極的に活用するようになり、Amazon Web Servicesで提供されている仮想サーバーを使って業務アプリケ-ションを構築する、あるいは社内コミュニケーションの基盤としてマイクロソフトのSaaSである「Microsoft 365」を利用するなど、さまざまなクラウドサービスが業務の中に採り入れられています。
こうしたクラウドサービスにアクセスするためには、ネットワークが欠かせません。また安全にクラウドを利用するためには、適切なセキュリティ対策を行うことも極めて重要です。