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IT環境の「サイロ化」に約7割の企業が困っている
2020.08.26

DXを加速させるITシステムの運用改革第30回

IT環境の「サイロ化」に約7割の企業が困っている

著者 太田ヨータ

 さまざまな産業でデジタル化が進み、企業は多くのデータを収集・分析できるようになりました。これにともない、経営におけるさまざまな意思決定をデータに基づいて行う「データドリブン」という手法が注目されています。

 しかし、データの重要性が増す一方で、多くの企業が「IT環境のサイロ化」に頭を抱えています。企業におけるサイロ化とは、組織の縦割り構造により、データの連携・活用ができない状態のことで、これでは業績向上のためのデータドリブン経営はできません。

 2020年5月に公表された日本オラクルの調査によれば、73%の企業が「サイロ化が原因で、ステークホルダーが必要とするデータを提供できていない」といいます。今回は、企業がIT環境のサイロ化のデメリットをどうすれば解消できるのかについて解説します。

企業のIT環境における「サイロ化」の問題とは

 そもそも、サイロとは家畜の飼料や農産物などを個別に貯蔵する大きな容器、あるいは倉庫のことで、お互いの内容物が混ざり合わないようにあえて独立しているものです。

 しかし、企業におけるサイロ化とは、各部門では独立した業務が成立しているものの、お互いに連携が取れない縦割り構造となってしまっている状態を示します。企業におけるサイロ化は大きく分けると「企業組織のサイロ化」と「システムなどの情報のサイロ化」に分けられますが、本記事でのサイロ化は後者を指します。

 サイロ化が進んでしまう原因の一つは、組織が縦割りで、部門ごとの業務プロセスが最適化されたシステムを構築した結果、他部門のシステムとの連携ができなくなることにあります。さらに、特定のアプリケーションやシステムで得られたデータが、ほかのアプリケーション・システムで活用できないことも要因の一つだといえるでしょう。

 これらのことが積み重なった結果、企業として収集したはずのデータがそれぞれの部門のみに蓄積され、いざデータを活用しようと思っても容易にデータの統合ができなくなります。

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