サービス提供開始から数ヶ月経ちましたが、久野氏によれば、すでに多くの企業から問い合わせがあると語ります。
「数十社から導入を打診する引き合いがあり、実際にいくつかのお客さまはサービスを導入し、運用を開始されている状況です。当初はセキュリティ条件の厳しい金融・公共系などのお客さまを想定していましたが、実際には製造業、サービス業といった幅広い業種のお客さまからお問い合わせをいただいています。
ServiceNowの厳しい審査をクリアしているため、きわめて高品質に利用できる点が特徴です。たとえば東京、大阪のデータセンターで冗長化を図り、高度なVPNの制御も行えるため、広域災害の発生時でも継続して利用できます。さらに、NTT Comが長年培ってきた監視運用のノウハウを生かし、万一の故障時には迅速に原因を特定、復旧対応を行うサポートもセットで提供しています」
セキュリティポリシーでインターネット接続を容認している企業からも、オファーが届いているといいます。
「特に、扱う情報にセキュリティレベルを定め、低いレベルの情報のみをインターネット接続で利用できるというルールを定めている企業からも声が掛かっています。たとえばある企業の場合、IPアドレスやユーザー名、パスワードなどはインターネット上で流通できない、といった制約があるので、せっかくServiceNowを導入しても、利用できる情報・機能が限定的にしか使えていなかったケースなどもありました。
この様なお客さまの場合、ServiceNow Secured over VPNを導入することで、 “完全クローズド”な接続が可能になります。『インターネットによる制約を気にすることなく、さまざまな業務でServiceNowを使える”と好評です』」(久野氏)
久野氏は、ServiceNow Secured over VPNについて、「ServiceNowの導入時に欠かせない、日本のデファクトスタンダードを目指す」とも語っています。「DXなんて、ウチの会社にはまだ早い」「SaaSは日本の安全性を重視する文化には合わない」と思っているビジネスパーソンもいるかもしれませんが、ServiceNow Secured over VPNというサービスが登場した今、DXに向けて、新たな選択肢が増えた、と再考してみるのも良いのではないでしょうか。
日本の多くの企業がDXを進められていない今だからこそ、ServiceNowを Secured over VPN共に導入することに価値があるといえるでしょう。