NTT Comは社内でもServiceNowの活用を進めていますが、一方で同社のサービスとServiceNowを組み合わせた顧客向けのソリューションもリリースしています。
同社マネジメントサービス部の島貫卓氏は、社内のさまざまな領域でServiceNowを使って得られた知見をもとに、4つのソリューションを用意しているといいます。
「そのソリューションとは、ServiceNowの導入支援、ServiceNowを活用した運用保守のフルアウトソーシング、ServiceNowのITSMを早く簡単に始められるパッケージサービス『Global Management One ITSM Platform』、『ServiceNow Secured over VPN』です。」
島貫氏はこの4つのソリューションのうち、「ServiceNow Secured over VPN」を最もホットなトピックスとして取り上げました。

「これまで多くの日本企業は、個人情報やITリソース、ログなどを、セキュアな閉域網やローカルサイトで守ってきました。しかしビジネスのデジタライゼーションが進み、ServiceNowなどのSaaS活用が常識となった現代では、強固なセキュリティポリシーが業務効率化を妨げることもあります。たとえばServiceNowを使用する際に必要なインターネット接続が、導入の障壁になることも少なくありません。
今回、私たちが提供するServiceNow Secured over VPNは、NTT Com が提供するServiceNowの日本データセンターに、お客さまのVPN網を延長して接続するサービスです。このような“ダイレクトコネクト”は世界初の取り組みとなります。これ以外にも、広域障害時にデータセンターを切り替えながら接続が担保される仕組みやシステム運用監視も盛り込んでいます」(島貫氏)

従来のセキュリティポリシーを変更することなく、セキュアな環境でServiceNowが利用できるようになったことは、日本企業にとっては望ましいサービスといえるでしょう。