NTT Comが提供するマネージドサービスの強化に伴い、同グループのグローバルネットワークも一層強化されました。以前より利用してきたネットワークや各種機器の提供、24時間365日体制のサポートといったサービスに加え、全通信で暗号化を実装しました。すでに暗号化への要請があった国はもちろん、今後暗号化の要求が予測される国や地域においても、先んじてセキュリティ強化を進めることができました。
また、新たに通信状況をIPアドレスレベルで可視化し、アプリケーションごとのトラフィック分析が行える性能管理機能を実装しました。これにより、通信遅延などの際、各拠点から寄せられる問い合わせにも迅速・的確に回答できるようになりました。みずほ情報総研は、これをマネージドサービスと組み合わせることで、各現場へのサービスレベル向上に役立てているといいます。
加えて、グループのグローバル戦略のもとでは、異なる領域のシステム開発プロジェクトも複数進められています。その1つが、国際勘定系システムの刷新を含めた、アジア拠点向け新勘定系システムプロジェクトです。同グループは、ここでもNTT Comをパートナーに選定し、ネットワーク構築を進めることを決断します。
「このプロジェクトは、我々金融業の最重要システムともいえる勘定系を再構築し、グローバルに展開するというものです。その第一歩として、NTT Comのシンガポールとマレーシアのデータセンターを採用し、アジア・オセアニア拠点向けの環境を構築しました。迅速な現地対応などNTT Comの強みによって、納期、性能などの要件を満たした“ネットワークリリース”が実現できました」と向井氏は話します。
データセンター間/内部のネットワークもNTT Comがマネージドサービスとして提供し、国内と同じ品質で安定運用を実現しているといいます。