「モード2」と言われるビジネスのデジタル化によって、今後ICTインフラがさらに複雑化することは避けられないでしょう。その適切な制御を考えたとき、拠点展開やアプリケーション開発の制約とならないようクラウドとネットワークを一体でソフトウェアで管理・運用する技術の役割がより重要となってきます。

 ここでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代のICTインフラのあり方、そしてモード1とモード2の連携・使い分ける上での「基幹系システム専用クラウド」という新たな選択肢について、2017年8月に開催されたSAP Forum Tokyoで登壇したNTTコミュニケーションズ ICTコンサルティング本部の戸川浩一氏の講演をもとに解説します。

 

ITインフラは「モード1」と「モード2」がクロスする

 ガートナーが提唱するバイモーダルITでは、業務の効率化や合理化のために導入されてきた既存のシステムを「モード1」、デジタル技術を駆使して新規ビジネスの創出を目指す新しいシステムが「モード2」と分けています。

 このように特性の異なるシステムのインフラを構築する際、モード1は閉域ネットワークなどを利用したセキュアで信頼性の高い環境、モード2はオープンネットワークであるインターネットを活用した柔軟性の高いインフラとして整備するのが一般的な考え方でした。しかしNTTコミュニケーションズの戸川浩一氏は、このような現状が変わりつつあると指摘します。

 「モード1の基幹システムだからといって閉域ネットワークで固めてしまうと、目的別のネットワークが乱立する状態になってしまいます。モード2についても、オープンなネットワークを使えばいいという簡単なものではありません。たとえば工場内にIoTセンサーを組み込むといった場合では、閉域ネットワークを使ってセキュアなインフラを構築したいでしょう。さらに言えば、モード1のシステムにモード2で得られたデータを流し込み、従来とは別の角度で分析を行うといった営みも考えられます。このように、インフラの観点で言えばモード1とモード2がクロスするというのが現在の大きな流れになっています」

ハイブリッドICTは避けられない

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Bizコンパス編集部

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