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巻き返しなるか?日本発のスマートシティ
2021.03.10

Well-Beingを最大化するスマートシティとは第2回

巻き返しなるか?日本発のスマートシティ

著者 石丸 希

国際基準の最高ランクの認証を取得、北海道・札幌のスマートシティ

 次に、北海道札幌市の取組について紹介します。札幌市では、地域課題の解決とイノベーションの創出を目的として、観光、交通、雪対策、健康、子育てなど分野横断的なスマートシティ施策が展開されています。

 この中核を担っているのがデータ連携基盤である札幌市ICT活用プラットフォーム「DATA-SMART CITY SAPPORO」であり、様々な分野のデータを検索、閲覧、取得できるデータ関連機能、データ利活用の普及促進を図るためのダッシュボード機能、アカウント管理機能を備えています。行政や企業、各種団体等が保有するデータを、それぞれが独占的に利用するのではなく、皆で持ち寄って適切に協調利用する「データの地産地消」が特徴として挙げられます。

 また、注目すべきは、札幌市が2020年1月に、環境性能評価システムである「LEED」のカテゴリの一つの「LEED for Cities and Communities」について、最高ランクの「プラチナ」の認証を取得したことです。LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の各分野への取り組みを判断基準としたESG投資を評価するものであり、国際的に最も認知されている環境性能評価システムの一つです。

 このLEEDのカテゴリの一つである「LEED for Cities and Communities」は、人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)向上を目的とする認証プログラムであり、自然生態系、エネルギー、水、廃棄物、交通、そのほかQOLに関して押さえるべきポイントを網羅する評価の枠組みを有しています。これにより、今後の札幌市のスマートシティの取組においては、客観的な評価による計測が可能となるとともに、人々のQOL向上を目指した世界基準でのスマートシティの推進が期待されます。

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