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なぜ世界中がスマートシティに取り組んでいるのか?欧州、米国、アジアの状況と特徴
2021.02.05

Well-Beingを最大化するスマートシティとは第1回

なぜ世界中がスマートシティに取り組んでいるのか?欧州、米国、アジアの状況と特徴

著者 石丸 希

「スマートシティ」という言葉を聞いて、どのような街を思い浮かべるでしょうか?SF映画のブレードランナーのような、無機質なテクノロジーが無遠慮に我々の生活に同居した、現在とは隔絶した未来都市をイメージするかもしれません。

 しかし、現実はそうではありません。ICTを活用し、生活が便利になるという点においては、スマートシティは既に我々の生活の一部となっています。現在のまちづくりの延長に、スマートシティがあるのです。

 まちづくりである以上、スマートシティの目的は、高度なデジタル技術を活用して生活や生産の効率性を高めるだけでなく、Well-Being(人間が身体的・精神的に健康で幸福な状態にあること)の最大化を目指したものでなければならないと筆者は考えます。

 第1回の今回は、「そもそもスマートシティって何?」から始まり、スマートシティの取組が活発化している海外の状況や特徴について紹介したいと思います。

そもそもスマートシティとは何か

 スマートシティについて、世界共通の定義はありませんが、国土交通省では「都市の抱える諸課題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」と定義※1しています。

(※1 国土交通省「スマートシティの実現に向けて(中間とりまとめ)」(平成30年8月)より)

 換言すれば、「ICT等の先端技術をフル活用してリアルタイムにデータ収集・共有・分析を行い、これらを活かしたサービスを提供することにより、人々の生活の課題の解消と質の向上を図る街」と言えるでしょう。

 重要なことは、先端技術とこれが支えるスマートシティは「手段」であり、手段を講じて達成する目的は、その街に居住し活動する人々の健康や幸福などWell-Beingの最大化であると考えられます。

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