NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

早大IT戦略研究所 根来龍之氏 「日本の大企業だけがDXに後れを取っているわけではない」
2021.06.04

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第67回

早大IT戦略研究所 根来龍之氏 「日本の大企業だけがDXに後れを取っているわけではない」

著者 Bizコンパス編集部

トップがDXにコミットしなければ、何をやっても無駄

―― DXを推進する社員のデジタル化や人材教育について、アドバイスをいただけますか

 DXの問題を、中間管理職に求めるのは間違っています。かつての日本企業は中間管理職で保っていましたが、今はトップが重視される時代です。デジタル化の認識が甘いトップの会社は、中間管理職ががんばっても無駄です。トップがデジタル化の認識を深め、スピード感を持って対応しなければ、DXは成功しません。

 例えば、ゼンリンは日本でDXに成功した代表的な企業ですが、やはりトップが2000年頃から地図のデジタル化が重要だと主張し、周りが止めてもデジタル化を進めた結果、今、花開いているわけです。「Times」を展開するパーク24も、スマホが登場する前の2003年に、全駐車場を無線でつなぎました。そんな投資をする必要があるのかと反対されましたが、トップが断固決断したのです。このようにトップが一歩先のデジタル化の認識を持っていれば、最終的に結果はついてくるんです。

―― 最後に、日本の大企業におけるDXの展望について一言お願いします

 冒頭に戻りますが、日本のDXは遅れているわけではありません。欧米には欧米の、中国には中国の問題があり、日本も危機意識を持っている会社は必ず変われるし、変わらなければいけないと理解して取り組みをはじめています。未来は明るいと思っていいですよ。

関連キーワード

SHARE

関連記事

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

2021.06.16

セキュリティ対策に求められる新たな視点第24回

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

2021.06.11

いま求められる“顧客接点の強化”第36回

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

企業の価値を高める「SX」とは何か?有識者が解説

2021.06.02

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第66回

企業の価値を高める「SX」とは何か?有識者が解説

AIが営業のネクストアクションを示唆! 〇〇〇で営業の生産性向上を目指す

2021.05.28

これからの時代に求められるデータ利活用第10回

AIが営業のネクストアクションを示唆! 〇〇〇で営業の生産性向上を目指す

新規事業立ち上げ時に考えるべき4箇条

2021.05.27

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第28回

新規事業立ち上げ時に考えるべき4箇条

咳の音でコロナ感染が分かるアプリが登場

2021.05.24

シリコンバレー通信第37回

咳の音でコロナ感染が分かるアプリが登場