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専門家が解説する「SaaSではじめるコーポレート部門の業務改革」
2021.05.19

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第65回

専門家が解説する「SaaSではじめるコーポレート部門の業務改革」

著者 Bizコンパス編集部

業務SaaSのリスクとメリット

司会者:業務SaaSを導入する際は、どこから手を付ければよいでしょうか。

竹内:コーポレート部門がSaaSを導入するとき、負担が大きいのがワークフローのシステムやマスター管理のシステムです。逆に、それ以外のシステムであれば、比較的簡単に導入できると思います。

 たとえば法務部門であれば法務文書のチェックを効率化するシステム、あるいは人事部門なら年末調整のためのSaaSなどは、簡単に導入できます。こういった業務のデジタル化はSaaS導入の良い入口になると思います。

土肥:できるところから、やりたいところから手を付けるのが一番ではないでしょうか。ニーズや課題は企業ごとに違うと思いますので、それらを満たすSaaSの導入から始めればいいと思います。

司会者:SaaSを導入する際に気をつけるべきリスクはありますか。

竹内:コーポレート部門が扱うさまざまな業務にSaaSを適用する場合、利用するサービスの数は30や40にもなってしまいます。導入したこれらのサービスを適切に管理できているかが、問題になることがあります。

 たとえば誰かが退職したとき、こちらのSaaSは退職者の権限が剥奪されているけれども、別のSaaSには権限が付与されたまま、といったケースが考えられます。

 また、従業員が昇格して新たな権限を付与しなければならないのに、その権限がまだ与えられていなくて仕事が滞っているといったことも想定できるでしょう。

土肥:確かに管理する側からのリスクはあるのですが、一方でSaaSのほうがリスクを低減できる場面もあります。特に個人情報のデータを扱うといったとき、紙やExcel、あるいはオンプレミスのサーバーで管理するより、セキュアなクラウドの中でデータを管理してくれるSaaSのほうがはるかに安全ですよね。

 またSaaSであれば、ユーザー自らアップデートを行う必要がなく、常に最新の状態で使うことができます。このように考えると、SaaSにはメリットしかないと感じます。

竹内:オンプレミスのシステムはメンテナンスが滞る可能性があり、それによってセキュリティリスクが高まる欠点があります。一方、SaaSであれば、提供しているベンダーが運用を行い、セキュリティに関しても担保されています。こういった部分も考慮しながら、どうSaaSを導入していくか検討してみるとよいかもしれません。

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