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DXの潮流、CDOの挑戦
2021.04.02

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第63回

味の素社のDX戦略「規模を追う経営から、DXで社会を変革するパーパス経営へ」

著者 Bizコンパス編集部

DX2.0:縦型のマネジメントから階層構造を持たないエコシステムへの変革

 「DX2.0」は、エコシステム変革のステップを指します。ここでいうエコシステムとは、持続的に成長し続ける「経営のエコシステム」と、社会課題を解決するため他企業・団体らと連携して価値協創を行う「事業のエコシステム」の2つにわけられます。味の素グループで『スマートネットワーク経営』と呼ばれるこの業務推進の仕組みにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 「『経営のエコシステム』を生み出すには、AIやロボティクス、ビッグデータなどのデジタル技術に、経営からコーポレート、監査・人事、法務・知財・品質、財務・経理、総務、事業、マーケティング、R&D、生産、調達・SCMまでの要素組織を掛け算することが必要です。

 この掛け算により、固定化された組織で仕事をしている、社員個々の能力が部門を超えて多様な業務と結びつき、ITテクノロジーでネットワークを形成しながら、生産性を飛躍的に高めることが可能です」(福士氏)

 福士氏は「事業のエコシステム」が「DX2.0」に必要な理由、そして具現化の手法について次のように説明します。

 「これまでの商品開発は、事業部のマーケティンググループがコンセプトを決め、研究開発に依頼し、調達・生産・テストを行い発売する、いわゆる垂直型のマネジメントでした。垂直型のマネジメントフローは、意思決定に時間がかかるため、デジタル変容のスピードにマッチしません。

 今後はEコマースやスモールマスマーケティング、デジタルマーケティングなどを活用することで、商品だけではなくCX(顧客体験)も同時に提供しなければ、変化するニーズには応えられないと考えています。

 しかし、我々だけが独善的に『CXを提供する』といっても、小売店やスーパーなどの流通の理解を得られなければ価値は生まれません。そのような状況を理解した上で、我々は『CXの向上』を目指し、同時に流通と共同テストを重ねて、メビウスの輪のようにエコシステムを形成して、多様なニーズに応えていくことを考えています。食品業界全体でこのメビウスの輪が機能する仕組みを整え、デジタル変革を促すリーダーシップを握るというのが、我々が目指す戦略です」

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