DXの潮流、CDOの挑戦
2020.09.11
デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第46回
DXで健康を導き出す!新たなヘルスケアプラットフォームが登場
著者 Bizコンパス編集部
医療データのデジタル化は、未来の健康への投資である
田畑氏は、NTT Comだけではなく、NTTグループ全体の力を結集して、医療・ヘルスケア分野における社会課題の解決に取り組んでいきたいと話します。
NTTグループでは近年、ヘルスケア領域に向けた取り組みを積極的に進めています。たとえばアメリカのシリコンバレーに設立された、次世代技術の基礎研究を行う会社「NTT Research, Inc.」では、精密医療につながる生体情報の分析技術に取り組む生体情報処理研究所があります。同社ではその所長として、榊原記念病院顧問の友池仁暢氏を招聘しています。
このほかにも、デジタルヘルスの取り組みを推進する「NTTライフサイエンス株式会社」(2019年設立)や、日常診療での臨床情報を構築し、利用機関向けに診療サポートデータを提供する「新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社」(2020年設立)など、医療関連の事業を展開する子会社を複数立ち上げています。
「NTTグループでは、医療・ヘルスケア分野における社会課題の解決に取り組んでいます。我々NTT Comは様々な分野でDXを実現するプラットフォーマーとして、NTTグループが持つ強みを結集し、社会にソリューションを提供していく役割を担っていきたいと思っています」(田畑氏)
急速に高齢化が進む日本では、医療・ヘルスケア領域におけるさまざまな課題が、今後も浮き彫りになっていくことでしょう。数年後、数十年後の未来の世界に、我々はどれだけ健康でいられるのか? NTT ComのSmart Healthcareによって医療・ヘルスケア関連のデータをDX化することは、我々の未来の健康に対する一つの投資になるはずです。