NTT Comでは、ライフコースデータのID連携や秘密計算を行うためのプラットフォームとして「SDPF for Healthcare」を開発しています。SDPFとは、データの収集や蓄積、統合および分析などを行う同社のプラットフォーム「Smart Data Platform」の略で、SDPF for HealthcareではこのSDPFをベースに、高いセキュリティを要する医療情報を扱うための仕組みを盛り込んでいます。
「すでに医療に関するデータは世の中に多く存在しているものの、様々な用途に利活用できる状態にはなっていません。利活用できるようにするには、バラバラな形式のデータを標準形式に変換する必要もあります。SDPF for Healthcareは、医療・ヘルスケア情報を扱うために必要となる機能を取り込み、高いコストパフォーマンスで安全にデータを分析・活用できるプラットフォームとなります」(田畑氏)
田畑氏はSDPF for Healthcareの今後について、医療機関、保険者のようなデータホルダーと、製薬会社のようなデータを活用したいというパートナーといっしょに、さまざまなPoCや実証実験を進めていきたいと述べます。