NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

DXの潮流、CDOの挑戦
2020.09.09

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第44回

教育現場の課題を解決するNTT ComのSmart Educationとは

著者 Bizコンパス編集部

いつでも、どこでも自分らしく学べる社会を目指して

 Smart Educationのロードマップは大きく分けるとDay1、2、3と展開されていきますが、一貫して共通する思想は学習者(個人)が主体ということです。

 「Day1の世界では小中学校がターゲットです。約20種類におよぶデジタル教材を使用した際の行動データや学習データが、クラウド型教育プラットフォーム上に日々蓄積されていきます。そのデータを分析することによって児童・生徒、先生に対して適切なフィードバックを返す、さらにいじめなどの危険な兆候のある児童・生徒の情報を先生にアラートするなどの使い方を確立していく計画です。もちろん個人情報保護については細心の注意を払っています」(宮川氏)

Smart Educationのロードマップ

 宮川氏は、Day1でデータの質、量、分析手法を確立させて一定の価値が見出せれば、その仕組みを次の世界に展開・拡大していけると考えています。

 「Day2の世界では塾や予備校、個人学習といった私教育の分野がターゲットです。Day1で培ったデータ、分析手法は、塾のバックエンドシステムなどに使えるはずです。

 Day3は企業内教育、生涯教育の世界です。社員の保有するスキルや経験に関するデータを分析することでプロジェクトへの適切なメンバーアサインや最適な人事配置などに使えると思っています。また、今後さらに拡大していくフリーランス市場と各企業のプロジェクトをマッチングすることも可能になると考えています」

 宮川氏は将来的には一人ひとりが自分の学習、行動の履歴を持ち歩く時代が来ると予測します。

 「私たちは、いつでもどこでも自分らしく学べる社会をつくっていきたい。そのためには一人ひとりに紐づいたIDが重要であり、学習や行動の履歴が可視化できる状態の実現が第一ステップです。将来的には、管理している自身のデータを必要に応じて企業などに開示し、自分の能力を評価してくれる企業と協業するような社会を目指しています。学歴ではなく学習歴が重視される社会ですね」

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