NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

DXの潮流、CDOの挑戦
2020.06.24

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第41回

「コロナ禍の2カ月で2年分のデジタル変革も」CDO Summitレポート

著者 Bizコンパス編集部

 新型コロナウイルスの拡大が世界中の企業にネガティブな影響を及ぼしています。世界銀行は2020年の世界経済の成長率は5.2%減となるとの予測を発表。これは、第二次世界大戦以来最悪の景気後退だといいます。

 日本国内に目を向けても、新型コロナウイルス関連倒産は6月22日現在、276件が判明(帝国データバンク調査)しており、その影響は小さくありません。

 このような未曾有の経済危機の中、世界の経営者、そしてCDOたちはどのような舵取りを行っているのでしょうか。

 今回は、2020年6月2日にオンラインで開催された「CDO Online Summit Tokyo 2020」(主催 一般社団法人CDO Club Japan)より、CDO Clubの創設者でCEOでもあるデビッド・マシソン氏と、一橋大学商学部の神岡太郎教授の講演をレポートします。

 「COVID-19に立ち向かうグローバルのCDOの活動」と題して行われたプレゼンテーションでは各国のCDOたちの現状が紹介されました。

CDOの重要性はパンデミックでさらに高まっている

 CDO Clubの創設者であるデビッド・マシソン氏は、新型コロナウイルスによるパンデミックで、デジタル変革が加速したと指摘し、大手IT企業トップの言葉をその裏付けとして紹介しました。

 「マイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラ氏は、『(パンデミックが発生した)2カ月で2年分のデジタル変革が起きた』と言及しました。またBoxのCEOであるアーロン・レヴィ氏は『何年もかかるITの加速の動きが数カ月に凝縮された』と話しました。SAP SEの前CEOであり、現在はServiceNowのCEOを務めるビル・マクダーモットも『今回のパンデミックはデジタル変革を加速させた』と述べています」

 コロナウイルスによるデジタル変革の加速は、CDOの採用にも拍車をかけ、さらにその重要性を高めています。

 「5年前、私はあるジャーナリストに『2020年にCDOは生き残っているのか』と質問されましたが、2020年の状況をご覧ください。あらゆる業種の企業がCDOの採用を積極的に行っています。

 特筆すべきは、2020年の最初の3カ月間で13人のCDOが上場企業の取締役に就任したということです。2019年は、一年を通して取締役に就任したCDOが6人だったので、すでに倍以上の結果です。これは、CDOが戦略的に非常に重要であることをCEOが認識した証拠でしょう」(マシソン氏)

SHARE

関連記事

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

2021.06.16

セキュリティ対策に求められる新たな視点第24回

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

2021.06.11

いま求められる“顧客接点の強化”第36回

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

早大IT戦略研究所 根来龍之氏 「日本の大企業だけがDXに後れを取っているわけではない」

2021.06.04

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第67回

早大IT戦略研究所 根来龍之氏 「日本の大企業だけがDXに後れを取っているわけではない」

企業の価値を高める「SX」とは何か?有識者が解説

2021.06.02

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第66回

企業の価値を高める「SX」とは何か?有識者が解説

AIが営業のネクストアクションを示唆! 〇〇〇で営業の生産性向上を目指す

2021.05.28

これからの時代に求められるデータ利活用第10回

AIが営業のネクストアクションを示唆! 〇〇〇で営業の生産性向上を目指す

新規事業立ち上げ時に考えるべき4箇条

2021.05.27

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第28回

新規事業立ち上げ時に考えるべき4箇条

咳の音でコロナ感染が分かるアプリが登場

2021.05.24

シリコンバレー通信第37回

咳の音でコロナ感染が分かるアプリが登場