ここ数年、ドライバーの労働環境に起因する交通事故が発生した長距離バス。その安全運行を妨げる要因として、ドライバーの疲労が挙げられます。そのような背景もあり、東レ株式会社とNTTが共同開発したウェアラブルデバイス「hitoe®」を使ってドライバーの精神疲労状況を可視化する実証実験が行われました。その模様をレポートします。

 

大きな可能性を持つウェアラブルデバイス「hitoe®」とは

 IoTデバイスのカテゴリとして、身体に装着して利用するウェアラブルデバイスがあります。これらを利用することにより、たとえばメガネ型デバイスを使ってネットワーク経由で送られてきた情報を参照しつつ作業を行う、あるいはリストバンド型デバイスを使って装着している人の行動を把握するといったことが可能になり、ITの活用範囲を大きく広げることにつながるでしょう。このウェアラブルデバイスの1つで、幅広い領域で活用され始めているのが東レ株式会社とNTTが共同開発した「hitoe®」です。

ウェア型生体センサー(機能素材hitoe®)-1

 hitoe®は電気を通す導電性高分子をナノファイバーユニットに含浸させ、心電位や筋電位などを安定的に収集することを可能にした生地であり、実際に利用する際にはシャツなど衣服型ウェアラブルデバイスに仕立てたものを着用します。これにhitoe®のデータを送受するトランスミッターとスマートフォンを組み合わせ、身体情報をリアルタイムにモバイル回線経由で収集することが可能になります。

 hitoe®の活用例として、作業員の熱ストレスを可視化して体調管理や事故防止に役立てるといったことが挙げられ、実際にいくつかの企業で実証実験が行われています。

気になる見出しをクリック

hitoe®でデータを計測し、運行中のドライバーの精神疲労度や緊張度を推定

精神疲労度や緊張度の可視化に成功、休憩ポイントの見直しにも役立つ

APIによる運行支援システムとの連携も可能な「運転者モニタープラン」

このテーマについてもっと詳しく知りたい

Bizコンパス編集部

Bizコンパス編集部

連載記事

関連キーワード