NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

DXが進まないのは、一般道にレーシングカーを走らせているから
2020.04.07

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第37回

DXが進まないのは、一般道にレーシングカーを走らせているから

著者 Bizコンパス編集部

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は、多くの日本企業が取り組むべき喫緊の課題です。とはいえ、対して導入が進まず、こう着状態になっているというケースもあるでしょう。

 その原因の一端は、複雑化・多様化が進む、既存のIT基盤にあるかもしれません。IT基盤を見直し、運用管理にかかる稼働を軽減して、DXを加速させる方法を解説します。

DXが進まないのは、一般道にレーシングカーを走らせているから

 DXが進まない理由は、F1などカーレースの世界に例えると理解しやすくなります。

 どんなにスピードの出る最先端のレーシングカーでも、一般の道路では十分な性能を発揮できません。安全面や機能面を考慮して設計されたサーキットでこそ、最大限のパフォーマンスが引き出されます。しかもレースを勝ち抜くためには、クルマの走りに的確な指示を出し、細かいチューニングを行う優秀なピットクルーの存在も不可欠です。

 DXへの取り組みが進むビジネスシーンにおいても、似たようなことが起きています。これから企業が進む道に合わせて、企業の仕組みを変えていくことで、ビジネスという名のサーキットを軽やかに駆け出せます。

 しかし残念ながら、日本の多くの企業では、DX(レーシングカー)を走らせることに目をとらわれ、既存のIT基盤(サーキット)の整備や優秀なIT運用担当者(ピットクルー)の稼働・人材確保が後手に回っているケースが散見されます。このような状況では、DXへの取り組みを思い通りに進めることは困難でしょう。

 ピットクルーであるIT運用担当者がまず率先して取り組むべきは、オンプレミスとクラウドの併用などによって複雑化したIT基盤を見直し、DXをスピードアップさせるために整備することにあります。その後、日々の煩雑な業務に追われるIT部門の運用負荷を軽減し、DXにリソースを集中させることです。

 とりわけ自前でIT基盤の運用管理を行う企業の場合、日々の業務にかかる負荷は増大する一方です。複雑化したシステムの対応で疲弊し、とてもDXに稼働を割く労力や時間はないというIT部門の方も多いでしょう。

関連キーワード

SHARE

関連記事