NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

「eSIM」がビジネスの現場にもたらす価値とは?NTT comが解説
2020.02.28

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第34回

「eSIM」がビジネスの現場にもたらす価値とは?NTT comが解説

著者 Bizコンパス編集部

 iPhoneなどコンシューマー製品で普及している「eSIM」を、企業がグローバルビジネスなどで活用するケースが増えています。

 背景には、IoTを活用した工場ラインの予知保全や重機の稼働状況など、センシング技術のビジネス活用が広がっており、IoTのモバイル通信に必要なSIMの市場が急速に拡大していることがあります。

 しかし、一般的なSIMは、国や地域によって事前に利用する通信キャリアを決める必要があることから様々な課題があります。中でも、グローバルで事業を展開する企業では、「国ごとにSIMを調達するケースで管理や保守が難しい」「現地で適用される国際ローミング料金によってデータ通信が高額化することがある」「別の通信会社を利用するには都度SIMを抜き差ししなくてはいけない」などがボトルネックになっています。

 このようなグローバルでのSIMの課題を解決策するため、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、国内MVNOで初めて、遠隔で通信プロファイルの切り替えができるeSIMを、IoT向けサービスとして実用化しました。eSIMがグローバルのIoT展開に与えるインパクトとは?何ができるようになるのか?サービスの紹介を通じて解説します。

従来のSIMは、「管理が面倒!」

 「SIM(Subscriber Identity Module)」は、直訳すると「加入者認識モジュール」となるように、一般的なSIMには加入者を特定する通信プロファイルが記録されています。この内容は固定されており、書き換えることはできません。NTT ComでMVNO事業に携わる青木貴史氏は、これがIoTビジネスのグローバル展開の障壁になっていたと語ります。

「従来、SIMは利用する国や地域で現地調達する必要がありました。そのためいろいろな国や地域で利用している複数キャリアのSIMの管理や保守が煩雑になってしまいます。またSIMを別のキャリアに切り替えるためには、物理的なSIMの抜き差しが必要となるため、簡単にキャリア変更ができないという問題もあります」

 もちろん国や地域を問わずグローバルエリアで利用できるSIMも存在しますが、この場合も別の問題が生じます。たとえば欧州のキャリアが提供するSIMは欧州では低コストに利用できる一方、アジアや中東では割高になり、逆のケースもあります。そのためコスト最適化が難しい状況にありました。

 そこでNTT Comが着目したのが、SIMの次世代規格「eSIM(eUICC SIM:通信キャリア書き換え可能SIM)」です。NTT Comが提供する「IoT Connect Mobile™」は、複数のプロファイルを組み合わせることで日本を含む世界196の国や地域でモバイル通信が利用できるIoT向けサービスで、国内MVNOで初めてeSIMを実用化し、サービスを提供しています。

関連キーワード

SHARE

関連記事

デザイン思考は、イノベーションを生みだす魔法の杖ではない

2021.07.21

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第31回

デザイン思考は、イノベーションを生みだす魔法の杖ではない

企業にCDOが求められる3つの理由

2021.07.16

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第30回

企業にCDOが求められる3つの理由

インフラ試験の継続実行は、本当に必要なのか?

2021.07.02

DXを加速させるITシステムの運用改革第41回

インフラ試験の継続実行は、本当に必要なのか?

有識者が解説する「誤解だらけのサブスクとDXの関係性」

2021.06.25

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第68回

有識者が解説する「誤解だらけのサブスクとDXの関係性」

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

2021.06.16

セキュリティ対策に求められる新たな視点第24回

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

2021.06.11

いま求められる“顧客接点の強化”第36回

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す