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Bizコンパス

DXの潮流、CDOの挑戦
2020.02.19

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第32回

先端企業のCDOが語る「DXがもたらす脅威と可能性」

著者 Bizコンパス編集部

 デジタル技術を駆使して、既存のビジネスモデルを破壊するデジタルディスラプターは今やさまざまな市場で登場しています。

 Uberは、テクノロジーを活用した革新的な配車サービスによってタクシー業界に大きな打撃を与え、Airbnbは日本でも民泊という選択肢を一般的にし、宿泊業界に小さくないインパクト与えています。

 既存企業も自社のビジネスを維持・強化するためにデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推し進めていますが、日本においては、新規ビジネスの創造や新たな価値観の創出といった革新的な成果には、多くの場合まだつながっていないのが実情です。

 DXの先駆者たちが集まる「CDO Summit Tokyo 2019 Winter」では、「デジタル技術によって変わる企業のビジネスとサービス」と題したパネルディスカッションを行われ、デジタル技術によってもたらされる脅威と可能性などについて議論が交わされました。

 登壇したのは、味の素CDOの 福士博司氏、東京海上ホールディングス(以下、東京海上HD)のデジタル戦略室長である住隆幸氏、ストックマークの代表取締役CEOの林達氏です。2018年の「Japan CDO of the Year」を受賞した三菱ケミカルホールディングス(以下、三菱ケミカルHD) 執行役員CDO 岩野和生氏のビデオメッセージも公開されました。

三菱ケミカルCDO「まずはDXの定義を明確に」

 パネルディスカッションの冒頭に、今回参加できなかった三菱ケミカルHDのCDO岩野和生氏のビデオメッセージが再生されました。岩野氏は三菱ケミカルHDではDXを次のように定義しているといいます。

「DXは人によっても会社によっても定義が違い、やるべきとされていることでも、社風や地域の風土によっては実現できない場合もあります。そのため、DXには『これが正解だ』というものはないと考えています。

 これを踏まえた上で私が考えるDXは、『ありとあらゆる関係性にデジタルの技術と思想を持ち込み、変革を起こして価値を生み出すこと』です。これをDXと定義しています」

 何か1つのビジネス課題を解決しただけで満足するのではなく、ビジネスや社会を変革することを意識し、将来につなげていかなければなりません。岩野氏の話は社会構造にまで及びます。

「個人や従業員、企業、あるいはAIとロボットなど、ありとあらゆる関係を見直し、どういった社会の構造をつくるのかというところから考え直し、新しい価値を生み出していく必要があるのではないでしょうか」(岩野氏)

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