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DXの潮流、CDOの挑戦
2020.02.07

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第30回

DX先進企業のCDOが語る「データ活用の課題と展望」

著者 Bizコンパス編集部

DXのカギは“自社のデータだけで完結しない”こと

 その後、CDO Club Japanの理事で事務総長を務める水上晃氏がモデレーターとなり、パネルディスカッションが進められました。

 まず水上氏はセブン&アイの清水氏に、データ資源の可能性をどう見ているかと問いかけました。

 清水氏は「我々は小売ですので、お客さまにどう商品を買っていただくかという視点でデータを活用しています」と述べつつ、新規顧客の獲得以上に既存顧客のロイヤリティを高めることの重要性が増しているとの認識を示します。

「顕在化したニーズに応えるよりも、隠れたニーズに我々が先回りして応えることが重要です。現時点、あるいは過去から現時点の商品の売れ筋が分かるPOSデータは、顕在化したニーズへの対応では効果的ですが、潜在的なニーズに対応するにはそれ以上のデータが必要です。

 さらにいえば我々が持つ購買データだけでなく、外部のさまざまな企業のデータを掛け合わせることで潜在ニーズを把握していくことが求められると考えています」(清水氏)

 次に水上氏は、人材派遣業界におけるデータの価値をパーソルの友澤氏に尋ねました。

 この問いに対し、友澤氏は職務経歴書や求人票が急速にデジタル化されており、構造化されたデータになっているという業界の現状を解説。その上で、データ活用が派遣や転職市場において、より適切なマッチングに役立つ可能性があると答えました。

 さらに友澤氏は、人材領域において、データは大きな価値を秘めていると述べます。

「昨今HRテックにおいて注目されているのは、どのように人材を評価し、配属や配役をしていくかという点です。そこにもデータ活用の可能性があり、人材ビジネスにおいてもデータ活用は大きなカギを握っています」

 水上氏が横河電機の舩生氏に尋ねたのはBtoB領域におけるデータ活用についてです。舩生氏の回答で注目したいのは、社外へのデータ提供についてのコメントです。

「我々はお客さまにサービスを提供している立場であり、お客さまのデータを持っています。我々が持つデータをお客さまに開放し、たとえば会議やオペレーションに使っていただくような形でのデータ活用を考えています」

 セブン&アイが取り組む外部企業とのデータ連携と同様、横河電機も外部へのデータ共有を行っています。自社データだけに完結しないデータ活用が、今後のDXを推進するにあたり、カギの1つとなりそうです。

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