NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

DXの潮流、CDOの挑戦
2019.12.27

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第25回

イチローが語る! 引退試合の裏側とNTTが描く「スマートスポーツ」への期待

著者 Bizコンパス編集部

イチローが初めて明かす凱旋引退試合の真実

 今年の3月21日、東京ドームでアメリカのメジャーリーグの開幕戦が開催されました。この日スタンドを埋め尽くした観客のお目当ては、引退か現役続行か去就に注目が集まっていたシアトル・マリナーズのイチロー選手。その勇姿を目に焼きたいと、熱い視線が注がれていました。

 観客の1人として東京ドームを訪れていた、NTT代表取締役社長の澤田氏は、グラウンドで試合前のウォームアップに集中するイチロー選手に、これまでとは異なる近寄りがたい雰囲気を感じていました。

「近づいて声をかけたかったのですが、かなり集中されている状態でしたので遠慮しました。まるで、研ぎ澄まされた日本刀のような印象を受けました」

「確かに“寄らば斬るぞ”のオーラは出していたと思います(笑)」と語るイチロー氏は、ある決意を胸に開幕戦に挑んでいたといいます。

「事前に言えなくて申し訳なかったのですが、日本に戻ってきたときから、この試合での引退を決めていました。僕としては、最後の試合に集中して、その一瞬一瞬を自分にもファンの方々にも刻み込みたい思いがあったのです。

 これまで、人の思いを背負ってグラウンドに立ったことが幾度かありました。たとえば、2009年の(決勝でサヨナラタイムリーヒットを放った)WBCもそうです。そのような状況ではファンの思いに応えたい気持ちが強くなり過ぎ、なかなか本来の力が発揮できないものなのですが、あの時はうまくいきましたね。引退試合でも地鳴りのような歓声の中、颯爽としたふるまいで期待に応えようと思っていました」

 試合が終わり、イチロー選手の引退が発表されます。イチロー選手がグラウンドを後にしてからも、東京ドームでは引退を惜しむファンの声援が止むことはありませんでした。

「それをチームメイトから聞いて、慌ててグラウンドに出ていったのです。日本で最後のプレーができるだけでも最高のギフトでしたが、あの瞬間は自分なりに頑張ってきてよかったと感じました」(イチロー氏)

 澤田氏は「そのお話は初めて聞きました。自分なりに頑張ったということは、それだけ苦労して努力を積み重ねてこられたということですよね」と問いかけます。

「僕に“努力”という感覚はありません。努力を強いられ、しんどいと感じていたのはプロに入って2、3年です。あるときから努力が習慣になり、努力している感覚が消えて楽になりました。ですから、努力を続けていくことで習慣化することが非常に大事なことだと思っています」(イチロー氏)

 これは、ビジネスの現場でも同じことが言えるでしょう。スキルアップのための取り組みを習慣化することができれば、1つ上のステージに自身を導くことにつながるかもしれません。

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