2019.12.13
デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第24回
26万人足りない! 外食業界の深刻な人手不足を「フードテック」で解決する
著者 Bizコンパス編集部
自店舗だけでなく他店舗の分析もできる「GPSソリューション」
この次世代店舗ICTに、株式会社データワイズの「GPSソリューション」というサービスを組み合わせることで、顧客満足度の向上だけではなく、客数の増加につながるマーケティング施策の支援も可能になります。
GPSソリューションは、膨大な位置データを元に、店舗の来客数や、来客した人の興味関心、そして人の行動の流れや回遊を把握する、行動分析サービスです。
同社の今田隆秀氏は、外食業でGPSソリューションを使うメリットとして、自店舗だけでなく、競合店舗まで分析できることを挙げました。
「自店舗であれば来店者数を数字で捉えることは可能ですが、競合店舗の来店者数まで把握することは困難でした。しかしGPSソリューションを利用すれば、自店舗も他店舗も同じように来店者数が調べられます。競合店舗との違いを客観的に把握することができます」

さらにGPSソリューションは、個々人の興味関心まで分析します。そのため、分析データに合わせた店舗作りも可能です。たとえば「自店舗に訪れる顧客はほかにどういった店に行っているのか」を分析することで、顧客の興味関心を推察し、それに合わせたメニューや商品を提供するといったことも可能になります。

「たとえば、あるイベントの来場者が、どの駅を利用しているかを分析する、ということも可能です。この分析データがあれば、多くの人が通るルートに、来場者をターゲットとした広告を掲示する、といった取り組みも可能になります」(今田氏)
