プライベートクラウド基盤を閉域接続で利用する際に起こる不測のトラブル、原因の多くは各社が提供するクラウド基盤の持つ接続仕様というクセにあります。このクセを深く理解し、課題を解決するために、多くのネットワーク事業者、ベンダーなどがクラウドとVPNの「仲を取り持つ」サポートの提供を開始しています。
中には、すでにメニュー化されているサービスもあります。たとえばNTTコミュニケーションズが提供する「Arcstar Universal One Multi-Cloud Connect」は、ネットワークを提供するサービス部門と顧客のシステム構築を担うソリューション部門がタッグを組んで誕生したサービスです。各クラウド基盤のクセを熟知したプロによる、閉域接続でのマルチクラウド環境構築に関する導入検討、実装から運用までのトータルサポートが最大の強みになっています。
「Multi-Cloud Connect」サポートメニュー

「Multi-Cloud Connect」の対象サービス

今後も顧客からの要望に応じて、対象サービスを増やし、サポートの範囲も広がっていく予定です。(2017年11月に「kintone」「Garoon」などcybozu.comに閉域でセキュアに接続できるメニューを追加)
これまではマルチクラウド基盤と自社を結ぶためのネットワークの検討は後手に回ることが多く、ランニングコストなどの回線費用が選定基準の大きな部分を占めていました。閉域接続によるマルチクラウド活用を成功させるカギは、クラウドとネットワークを確実に結びつける予算の確保や、パートナー選定が握っていると言えるでしょう。
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